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Le Beausset Motorsports スーパーFJ第1戦もてぎ レースレポート

2017年03月16日 18:41  AUTOSPORT web

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スーパーFJ第1戦もてぎ 小倉祥太(Le Beausset Motorsports)
S-FJ第1戦
3月12日(日)
ツインリンクもてぎ4.801km

小倉祥太がデビューウィン達成!スタートの出遅れも帳消しに、勝負強さ見せる!
 今シーズンはスーパーFJに2年ぶりに挑むこととなり、スーパー耐久とFIA-F4の三本柱でレースに取り組む、ル・ボーセモータースポーツ。その最初の幕を3月12日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)で、スーパーFJから開けることとなった。

 スーパーFJもてぎシリーズに挑むのは、ル・ボーセフォーミュラアカデミー出身の小倉祥太、上田裕也のふたり。ただし、上田は第3戦からの出場となるため、第2戦までは小倉だけが挑むこととなる。

 ツインリンクもてぎは、チームにとってホームコースであり、参戦してきた過去においても毎年シリーズチャンピオンを獲得してきた場所である。昨年のランキング上位陣が揃って卒業を果たし、顔ぶれも大きく入れ替わった中、小倉が狙うのはデビューウィン。ドライバー人生たった一度きりのチャンスを、果たしてモノにできるか注目された。

■予選
3月12日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 金曜日から始められた練習は、コンディションにも恵まれたこともあり、順調にメニューを消化。一発にも、コンスタントにも好タイムが記され、小倉はまさに万全の構えで本戦に臨むこととなった。そして、いよいよ迎えた予選は午前8時からのスタート。引き続き好天の下で、20分間の計測が行われた。今年のスーパーFJはレギュレーションの変更で、全車ノーマル封印エンジンに改めているため、今回マークされるトップタイムが当面のターゲットとなる。

 朝一番の冷えた路面に、じっくりタイヤを温めていく小倉。アウトラップのうちに先頭に立ったこともあり、視界クリアの状態で計測3周目から力強くアクセルを踏んでいく。2分5秒台で2周走行した後、2分4秒938から4秒684に短縮を果たす。ライバルも小倉のベストタイムをターゲットにアタックを重ねるも、他に2分5秒台を切ったドライバーはおらず、2番手にコンマ8秒の差をつけて、まずはデビュー戦の目標のひとつだったポールポジションを獲得する。

■決勝
3月12日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 ポールポジション獲得の余韻を味わっていたのも束の間、5時間あまりで決勝レースのスタート進行が開始。小倉はグリッド最前列に、マシンを威風堂々と並べることとなった。監督をはじめチームスタッフや関係者の激励を受け、小倉は集中力を高めていく。

 1周のフォーメイションラップを経て、レッドシグナルの消灯とともに、小倉はそつのないスタートを決める。だが、予選2番手のドライバーが好スタートを切ったこともあり、1コーナーで2番手となるも、少しも遅れをとることなく続いていく。2周目に入るとヘアピン、90度コーナーでけん制をかけて、隙あらばいつでも行くぞとアピールする。

 その機会は早くも3周目に訪れる。5コーナーで鋭くインを差し、小倉はトップに浮上。そこから先はファステストラップを連発、7周目には予選タイムにもあと一歩と迫る、2分4秒725にまで短縮を果たす。

 そのまま2分4秒台での周回を重ねていったのに対し、2番手は逆に2分6秒台へとペースダウン。その結果、デビューウィンはもちろんのこと、8秒もの大差をつけるポール・トゥ・ウィンさえ達成することとなった。

 まずは最高の結果で開幕戦を終えたが、これに満足することは許されない。今回はピットで見守っていた上田とともに切磋琢磨し合って成長していくことが、またチームにとっては、この後に続くスーパー耐久、FIA-F4に勢いを重ねていくことが期待される。

チーム監督 坪松唯夫
Tadao Tsubomatsu COMMENT
 今回がフォーミュラデビューとなった小倉は年齢的な問題から茂木を走れるようになったのは、ここ数か月のことである。レースウィーク3日間は目の前の課題に集中出来るよう硬く堅実な方法で練習に取り組ませた。

 土曜日の予選シュミレーションでは新品タイヤのパフォーマンスを最大限に発揮させる感覚を掴んだようで、今まで以上に大胆な走りが出来るようになった。予選・決勝とパーフェクトな展開だったが、更に強いドライバーとなれるよう成長していって欲しい。

Driver 小倉祥太
Shota Ogura COMMENT
 まず予選ですが、1周まとめきれなかったので、トップですけどタイムには納得していないというか、ちょっと残念でした。決勝ではあまりスタートばかり気にしないようにしていたのですが、それでも無難に行けました。

 ただ、まわりの方がスタートは良く、トップを奪われた時は少し焦る気持ちもあったのですが、そのあと自分のペースの方が良かったので、落ち着いて冷静に走って順位を上げることができました。

 トップに立ってから、特に中盤からは、ちゃんと自分のペースに持って行けたので、点数で言うと70点。まだ80点はあげられません。こうやって開幕戦で勝てたからには、このまま最後まで突っ走りたいです。