漫画やアニメが暴力や性犯罪の原因になっているという見方はいまだに根強い。3月16日に開かれた、自民党の青少年健全育成推進調査会の合同会議でも同様の発言があった。同党の小野田紀美参議院議員(34)がツイッターで明かした。
小野田氏によると、会議の議題は「児童の性的搾取に係る対策の基本計画案」「JKビジネス規制の条例」だったが「(会議の)中身とは別に一部男性議員達から漫画が要因の1つと発言」があったという。
「性犯罪者の家にテレビはなかった?新聞はなかった?」
「マンガが犯罪の要因の1つ」という男性議員たちに対し、小野田氏は
「漫画をはじめ2次元を犯罪の要因としないでほしい」
ときっぱりと反論。しかし男性議員たちからは「漫画が全て悪いと言っていないが要因の一つであることは認めるべき」とブーイングの嵐だったという。
小野田氏はさらに持論を展開し、「例えば性犯罪を犯した者の家に漫画があったらそれが要因なのか?じゃあその部屋にテレビはなかったか?ニュースは見ていない?新聞はなかった?」と問いかけた。
確かに、犯罪に手を染めた人がテレビや新聞に触れていたとしても、それらが犯罪の原因だという議論には決してならない。にも関わらず、これまで漫画やアニメばかりが犯罪の要因とされてきた。
また小野田氏は、漫画「北斗の拳」を例に出し、漫画からどのような影響を受けるかは個人によると主張した。
「北斗の拳を読んだ時、『いいなぁ!俺もバギー乗り回してやりたい放題ヒャッハーしたいなぁ』と思うか『こんな世紀末が訪れた時、人々を守れるよう力をつけなくては』と思うかは、個人次第」
その上で、あくまでも「どんなものを目にしても触れても揺るがない道徳心と正義感の教育」が必要だと主張している。
「戦後どんどん二次元増える一方で犯罪は減ってる」
小野田氏の連続ツイートは、それぞれ10000件前後もRTされ、「ほんとこの人の言うとおり」「頑張って欲しい」と絶賛の声が相次いだ。
「もしも漫画が犯罪を増加させる要因となるなら統計取って相関関係を示して提示して欲しいよ」
「戦後どんどん二次元増える一方で犯罪は減ってるんだけど ほんとなにを根拠にいってるんだろうな?」
など、マンガや二次元と犯罪の間には因果関係がないという指摘もあった。
なお、小野田氏は連続ツイートの最後でさらっと自身の性癖を暴露。
「ここからは完全な私見ですが、そもそも本気で2次元を愛している人は3次元なんかに手は出しません。私も3次元に一切興味はありませんし対象外です」
2次元を本気で愛する小野田氏にはぜひとも日本の2次元のために奮闘してもらいたい。