現在ザウバーのドライバーであるパスカル・ウェーレインは、バルテリ・ボッタスが獲得したメルセデスF1のシートを逃したのは経験不足のためだったと述べた。
ウェーレインは、ここ数年のキャリアをメルセデスに導かれてきており、引退したニコ・ロズベルグの2017年シーズンにおける主要な後任候補のひとりだった。
22歳のウェーレインは2015年にDTMタイトルを獲得し、2016年はメルセデスのパワーユニットを搭載したマノーF1からレギュラードライバーとして出場。2017年はザウバーと新たな契約を結んだ。
ロズベルグの引退によって、ウェーレインにトップシートを獲得するチャンスがもたらされたものの、彼はメルセデスのエグゼクティブディレクターであるトト・ウォルフから、F1での経験が1年では十分ではないと言われたという。
ウェーレインは、メルセデスのシートについてウォルフと交わした会話のことを説明した。
「1年の経験では十分ではないと言われたんだ。非常に明快な説明だったよ『君はもっと経験を積んだ方がいいと我々は思っている。1年では十分とは言えないし、ドライバーというものは特に経験2年目に大きな進歩を遂げるものなんだ』とね」
「メルセデスは、今自分の限界の力を引き出せる、完璧なドライバーが欲しかったんだ」
「現時点で僕は自分の限界には達していない。まだ経験が不足しているからだ」
ウェーレインは、もしメルセデスのドライバーになるチャンスがあったら、彼にとって断ることなどできなかったといい、彼のキャリアにとって大きな一歩になっただろうと付け加えた。
「チャンスがあったらそれを掴まなくちゃいけない。機会はそれほど多くはこないのだから」
「でも1年の経験しかなかったら、ミスをいくつか犯すだろう。時には、少ない経験から間違った方向にマシンをセットアップしてしまうことだってある」
「F1で5年やそれ以上の経験があったら、(経験が)1年の者よりミスが少なくなるのは当然のことだよ」