WRC世界ラリー選手権に参戦するヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)は、2017年シーズン半ばにコドライバーを交代。12年に渡り組んできたジョン・ケナードとのコンビを解消する。
ケナードは第9戦フィンランドを機にパッドンとのコンビを解消。第10戦ドイツからは、イギリス出身のセバスチャン・マーシャルが新たなコドライバーを務める。
現在、58歳のケナードは「いつかは下さなければならない決断だった」と語っている。
「年齢を重ねていくと、何事にも全力を注ぐようになる。しかし、ほんのわずかに(作業が)遅くなることもある。私はミスをする前に辞めたかったんだ」
「この件については、昨年から話し合いを進めてきた。そして、今がベストなタイミングだと思ったんだよ」
「ヘイデンは2018年シーズンに向けた戦いを始めている。だから、セブ(セバスチャン・マーシャル)と関係を構築する時間を与えたかった」
■新パートナーは28歳の若手
新たにパートナーを務めるマーシャルは1988年生まれの28歳。昨年は同じくヒュンダイのケビン・アブリングとタッグを組んでいた。
「僕にとって絶好のチャンスだ」とマーシャル。
「ワークスチームでヘイデンのようなトップドライバーと組めることを嬉しく思うよ」
「世界選手権へフル参戦することは、僕にとっても新たなステップだ。ジョンの代わりを精一杯務めるつもりだ」
パッドンとマーシャルはすでにテストでコンビを組んでいるほか、3月下旬に行われるサンレモ・ラリーにも出場する予定。
12年に渡り、ケナードと組んできたパッドンは「12年前、ジョンは引退するためにニュージーランドへ戻った。それでも、僕と一緒に戦ってくれたんだ」とコメント。
「今回も完全に引退するわけじゃない。引き続きチームには残るし、彼との旅は永遠に終わらないと思っている」
「彼が残してきた功績には感謝してもしきれないよ」