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NEWS 手越祐也、“ザ・アイドル”で勝負する理由を名言から紐解く

2017年03月16日 07:03  リアルサウンド

リアルサウンド

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 さまざまな“名言”からジャニーズタレントの実像を浮き彫りにしていく「ジャニーズたちの名言」。第2回はNEWSの金髪王子、手越祐也の後編。ポジティブなだけじゃない、彼の一面を言葉から探っていく。


(関連:NEWS 手越祐也のポジティブな実像は? “名言”から人物に迫る新連載開始!


街を全力で走ってるヤツがいたら、俺かもしれないです。
(『saita』2012年7月号/セブン&アイ出版)


 『イッテQ!』(日本テレビ系)を見ていればわかるが、手越はアイドルにあるまじき過酷なロケに対していつも全力でぶつかっている。「ジャニーズらしくないからこそ、モチベーション湧いてくるんですよね」「極限状態にいくと、怒りとかじゃなくて笑いが出る」(『チカラウタ』2017年2月12日/日本テレビ系)。全力なのにいつも笑顔を忘れないところも驚きだ。

 ちなみに上のカッコいい言葉は、「鬼ごっこを全力でやりたくてたまらない」という話をしているときのもの。遊びだって全力なのだ。

裏と表を切り替えるのもプロだけど僕は全部さらけ出してその代わり仕事は120%やる。それがスタイル。
(『STORY』2016年4月号/光文社)

 オフはやりたいことをやる、その方が仕事にも集中できるという手越。「女性に対しても?」という問いに対して、「もちろんです! もしその人に彼氏がいたとしても関係ない」(『saita』2012年7月号/セブン&アイ出版)と力強く回答している。

 ファンとしては気が気じゃないかもしれないが、「全部さらけ出してその代わり仕事は120%やる」と言い切っているのだから仕方ない。彼の全力120%をめいっぱい楽しませてもらおう。

劣等感や能力不足って、結局は努力で埋めていくしかない。逃げられないから。
(『Myojo』2011年8月号/ 集英社)


 15歳でジャニーズ事務所に入所し、わずか9カ月後にはNEWSの一員になっていた手越。経験不足は如実に表れ、ダンスもまともに踊れなかった。学生時代はサッカーでも何でも一番じゃないと気が済まなかった手越にとって、NEWSの日々は苦痛でしかなかったという。だが、そこから悔しさをバネにして必死に猛特訓を積み、メンバーと肩を並べていく。かつて同じ境遇だったV6の岡田准一にかけられた声も大きな励みになった。手越は努力の人なのだ。

 それ以来、興味のあることに対しては寝る時間も削って勉強しておくという手越。「この仕事は明日何があるかわからない。新しい人生に踏み出すとき、勉強しておけばスタートが違う」(『STORY』2016年4月号/光文社)。最近は言葉にも凄みが増してきたようだ。


僕らは平和なグループじゃない。ファンに育ててもらい、僕らもファンを育てて、絆はどこよりも固い。
(『STORY』2016年4月号/光文社)


 先にも述べたとおり、NEWSの歴史は決して順風満帆だったわけではない。しかし、大変だった時期を糧に変えて、現在のスーパーポジティブな手越祐也は出来上がった。そして、大変だったからこそ、ファンとの結びつきを強く感じている。

30歳になっても40歳になっても、
“超負けず嫌いのザ・アイドル”でいたいですね。
(『an・an』2012年9月19日号/マガジンハウス)


 “ポジティブ”と並ぶ手越のキャッチフレーズが“ザ・アイドル”。アーティストでもなく、俳優でもなく、芸人でもない。いつでも多くの人に笑顔をもたらすアイドルとして勝負をしているのだ。「アイドルとしていろいろなジャンルにお邪魔するからにはそこのプロを倒したい。打開するのは実力しかない」(『STORY』2016年4月号/ 光文社)。その道のプロ以上の実力を持っているアイドル。これが手越の考えるアイドル像だ。だからこういう言葉になる。

僕はアイドルが一番かっこいい仕事だと思っています。
(『美的』2012年7月号/小学館)


(大山くまお)