ドゥカティのゼネラルマネージャーであるルイジ・ダリーニャは、ホルヘ・ロレンソとともにMotoGPのタイトル獲得に挑むという発表済みの目標を達成する「準備ができていない」ことを認めた。
3度のMotoGPチャンピオンであるロレンソをヤマハから獲得したドゥカティ。2010年以来となる2度の勝利を挙げた2016年シーズンを足場に、勝利を重ねていくことができるとの期待を持って2017年を迎えた。
しかし、テストの結果からロレンソが17年型デスモセディチGPになじむのは予想より難しいこと見られている。一方、チームメイトのアンドレア・ドビジオーゾはカタールテストの間、1日はトップタイムを記録、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは3回のオフィシャルテストすべてでトップタイムを記録した。
スペインのTV局モビスターのインタビューでダリーニャは、ライバルのホンダとヤマハに勝つという目標に届かない可能性があることを認めた。
「ホルヘと契約した後の我々の目標はワールドチャンピオンシップに挑むことだ」とダリーニャ。
「現時点でそれを成し遂げる準備が整っていないのは明らかだが、我々には現状の課題を減らす解決策がある」
またダリーニャは、テストの成果については次のようにコメントしている。
「ドビジオーゾがこのオフィシャルテストで行った改善の取り組みには満足している」
「特にセパンとここカタールの初日で、バイクを開発するための貴重なフィードバックをくれた」
「ホルヘについてはまだやることがたくさんあるが、我々がともに行った仕事には満足しているよ」
ダリーニャは以前、ロレンソがデルビとアプリリアで125ccクラスと250ccクラスに参戦していた時代にともに仕事をしたことがあり、昨シーズン、ロレンソをドゥカティへ移籍するよう説得する上で鍵となる人物だった。
「ロレンソは困難なことに取り組んでいる。バイクを変えるのはいつだって複雑だ。同じ仲間といつも一緒だったなら特にね」
「私はホルヘを子供の頃から知っている。彼が成長しているのは明らかだ」
「彼は欲しいものと手に入れられるものを分かっているが、彼の心の性格は変わっていない。昔と同じでいてくれてうれしいよ」