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名門ペンスキーがアウディLMP1でル・マン参戦を画策。モントーヤがドライバー候補に

2017年03月15日 17:30  AUTOSPORT web

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アウディR18 2016年ル・マン24時間
インディカー・シリーズやNASCARなどで活躍する“名門”ペンスキー・レーシングは、2017年のル・マン24時間にプライベーターとしてLMP1マシンを走らせるため、アウディにマシン提供を求めたという。

 昨シーズン終盤、2016年限りでのWEC世界耐久選手権撤退を発表したアウディ。今季は、以前からパワートレインの開発に関わっていたフォーミュラEプログラムに力を注ぐこととなった。

 名門チームを率いるロジャー・ペンスキーは、ル・マンでLMP1マシンを走らせることについて、アウディに打診したものの、残念ながら良い返事は返ってこなかったという。

「プライベーターとして、アウディのマシンをル・マンで走らせることは可能かどうか、彼らと話をした」とペンスキー。

「しかし、現在アウディが置かれた状況下では(アウディが)ル・マンに参戦する必要がないと彼らは言った」
 
「私はル・マンに出たいんだ。そして、もし出られるならトップを走りたいと思っている」

 アウディ・モータースポーツを率いるウォルフガング・ウルリッヒは「“ヒストリック”なアウディをWECで見ることはできないだろう」とコメントしている。

 また、ウルリッヒは、昨年末に公開された2017年仕様のR18について、アウディでは1/8スケールモデル以上のものを造っていないことを認めた。

 ペンスキー・レーシングは05~08年、ALMSアメリカン・ル・マン・シリーズに参戦。ポルシェRSスパイダー、RSスパイダーEvoを使用しLMP2クラスを戦った同チームは、06~08年の間にクラス3連覇を達成している。

 スポーツカーのノウハウも持ち合わせるチームでは現在、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの最高峰クラスで展開されるDPiプログラムへの参入を模索しているという。

 ペンスキーは「うまくいけば、夏の間になんらかの動きを起こせるだろう」と語った。

「IMSAシリーズへの復帰が決まれば、来年に向けた準備を始めなければならない。正直なところ、もう一年待つのは嫌なんだ」

「スポーツカープログラムに戻る場合、ドライバー候補リストのトップに居るのはファン-パブロ・モントーヤだ。彼にはすでに、そう伝えてあるよ」