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「月100時間残業」って実際どうなの? 「記憶飛んでた」「吐きながら仕事」と経験者語る

2017年03月15日 14:42  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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時間外労働の規制が、繁忙期「月100時間未満」で決着しそうだというニュースが世間を賑わせている。原則として「月45時間、年360時間」「年720時間の枠内で繁忙期には最大月100時間、2~6か月の平均でいずれも月80時間」という上限で落ち着くようだ。

これまでは、特別条項付きの36協定を締結すると残業に上限が設けられなかったことから、今回の規制を評価する声もある。しかしたとえ1か月でも過労死ラインの80時間を超えて残業するのはかなり過酷だ。

月100時間の残業を経験した人々からは、その過酷さを訴える投稿が相次ぎ、2ちゃんねるにスレッドが立ったり、トゥギャッターにまとめが作られたりしている。

「何のために生きとるかわからんようなる」

3月13日に立てられた「残業100時間って辛いんか? 社畜J民教えて」というスレッドでは、翌日までに1000近いコメントが寄せられた。かなり多くの人が長時間労働に苦しんでいる様子がうかがえる。中には、交通事故を起こしてしまった、と書き込む人もいた。

「車の運転中に意識失ったんか自分でも分からんのやけどカマほってもた。10年無事故無違反やったから警察もかなり不審がって残業時間の事言ったら苦笑いされた」

残業が長引くと、心身に不調をきたす人も多い。ある人は残業が80時間を超え「三半規管がやられていつも地震が起こっとるように感じる」という。

仕事以外のことが何もできないと、生きる意味を見失ってしまうのも無理はない。「『なんで生きているんやろ』って毎日考えていた」「何のために生きとるかわからんようなる」といった声も多かった。

「たとえ年にひと月だけだろうとも残業100時間の生活はしたくありません」

ツイッターにも長時間労働の過酷さを訴える投稿が相次いだ。「現在鬱病で療養中です」「昔、月80時間を4ヶ月やってみたけど、入院」と休職や入院を余儀なくされている人もいる。

またあまりにも忙しいと、思考や記憶が曖昧になることがあるようだ。

「朝は8時半に家を出て夜中の3時すぎに帰ってきてを繰り返していた時は何が何だかわからなかったなぁ」
「半年くらい無休で7時から26時まで働いてた時期あって、だいたいの記憶飛んでましたね」

終電で帰宅する生活を半年以上続けたことがあるという人は「頭の横面が禿げるわ軽い水虫になるわでえらいことになったす」と漏らす。

かつて「クレーム対応で月~金は8:30~21:30で4時間残業して(中略)土日祝は9:00~21:00まで仕事してた」という人も、「仕事の途中トイレに駆け込んで吐いては、戻って仕事とかザラだったなぁ」という。

たとえ病気にならなくても「確実に体力や抵抗力は落ちてずっと胃腸や器官や肌が荒れたり鼻風邪などRPGの状態異常のごとく延々続く」ということもある。こうした投稿を読んでいると、例え1か月でも100時間の残業が許されるのはおかしいと思わざるをえない。

「たとえ年にひと月だけだろうとも残業100時間の生活はしたくありません」

というのが多くの人の率直な意見なのではないか。