大和ハウス工業は2018年4月入社の新卒採用から、面接試験で不採用になっても選考期間内であれば何度でも選考を受けられる「再チャレンジ選考」を導入する。
「初回ではうまく面接できなくても、2回目ではうまくできることがある」
背景には建設業界の人手不足がある。帝国データバンクが今年1月に発表した「人手不足に対する企業の動向調査」によると、建設業界は「従業員が『不足』している上位10業種」中で5位にランクインしている。(調査対象は正社員)。
大和ハウス工業の担当者はキャリコネニュースの取材に対し、「昨年は採用予定人数が集まらなかった」と話す。再チャレンジ制度の導入によって、同社としては優秀な人材を採用できない事態を防ぐという意図がある。
制度は本社採用のみの適用で、技術職は1次面接から、営業職は2次面接から導入される。たとえ面接で不合格になっても、希望すれば不合格になった段階から再度選考を受けられる。社内で設けた合格ラインの変更はないが、学生が自分の課題を見直せば、選考を進めることができるという。
同社担当者は
「緊張するなどして面接がうまくできないこともあります。そういった学生でも二度目では良くできることがある」
と語った。また会社側としても「学生の粘り強さや弊社への志望度を見ることができる」という利点があるという。
「落とされた企業で働きたい奴いるのか?」という声も
ネット上では、「これは素晴らしい!!!」「採用手法も年々変化していますね」など「再チャレンジ制度」を評価する声が相次いでいる。
「就活生は就活期間を通じて自分の考えがまとまるようになったりするし、その時の面接官との相性もある」
この書き込みをした人物は、一度不合格になった企業に再度応募して内定をもらったとコメントしている。一方で、「落とされた企業で働きたい奴いるのか?」と懐疑的な意見も。再チャレンジ制度は果たして採用人数増加につながるだろうか。