リボ払いは恐ろしい。いまや現代人になくてはならないクレジットカードだが、支払方法が「リボルビング払い」のときのリスクを知らず、「リボ地獄」に陥る若者が少なくないようだ。
先日ガールズちゃんねるに「リボ地獄について、みんなで語りましょう」と呼びかけるトピックが立った。トピ主は、リボ地獄を実感しているかのような口ぶりだが、どこか認識が甘い。ほぼショッピングで使った84万円のリボ地獄から、「最近抜け出しました」という彼女は、
「親にお金を借りて一括返済し、毎月返していく予定です」
と、のたまった。(文:okei)
「ある時ふと気付くのよ。その時点でもう手遅れ。その先には絶望しかないよ」
これには、「抜け出してないじゃん!」と非難ごうごうのコメントが相次ぎ、賛同を示すプラスポチより否定的な意味のマイナスポチが上回る異例の事態になっていた。
リボ払いとは、クレジットカードで買い物をしたときの支払方法で、「リボルビング払い」の略。毎月5000円など、一定金額で支払うため「支払計画が立てやすい」とカード会社が勧めてくることが多い。しかし、年率15~18%の手数料がかかるため、回数が多いほど手数料も増える。いつまでたっても残金が減らず、使った額より利息の方が多くなる、借金地獄に陥る恐れが大きいのだ。
スレッドは、この地獄を経験した人たちから悲痛なうめきが挙がっている
「本当にリボ払いは地獄です。 いつになったら返し終わるかわかりません。リボ払いのことがあるので、結婚なんて考えられません。無知だった自分が情けなくて恥ずかしいです」
「私もバカだからリボ払いで70万ショッピングした。10年かかったよ~どれだけ利息払ったんだろう本当馬鹿!!」
「膨れ上がったら最後、返済はほぼ困難。 残高減らないからね?もう一度言うけど、本当に残高減らないからね?」と念を押す人は、リボに気軽に手を出す心理を「最初は返せる気でいるのよ、なーんだ簡単じゃん。そしてもうちょっと買い物できるかなって増えるの」と説明する。
「ある時ふと気付くのよ、何かおかしいなって。残高減ってないなって。その時点でもう手遅れ。その先には絶望しかないよ」
クレジットカードは手数料なしの1回払いで使えば、ポイントも貯まって便利なものだ。しかし、数多のリボ地獄からの叫びには、震え上がるしかない。
「恐ろしいのはリボじゃなくて、借金地獄が終わってない認識がないこと」
一方で「カードは一時的に借金してるって認識がないの?」など、本人の無知や甘さを指摘する声も多かった。カードを作ったばかりの学生や社会人になりたてのころ、「勝手にリボになっていた」「実はリボ専用カードだった」と悔しがる声も多い。これは契約書や請求明細を確認していれば防げる事態だが、そもそもリボ払いの意味を知っていないと危機感は持ちにくい。
そうした無知も良くないが、カードローンやリボ払いを「明るいテンションでCMしてるのが大嫌い。CMに出るタレントのことも嫌いになる」と非難する声もある。また、
「高校の先生が、『リボ払いとは、160円のペットボトルのお茶に300円払ってるようなもの』と説明されて、絶対にやらないと誓った。実際の金額は違うだろうけど、抑制力にはなったな」
という報告も。何かにつけてカードを作ることを勧められる世の中だ。やはり周囲の大人がちゃんと教えておくべき知識なのだろう。
スレッドには、「無知って怖い」「意味がわからない人はリボやめとけ」「なんでお金がないのに買い物するの?」というお叱りの声がしきりに上がっていたが、一番責められていたのはやはりトピ主である。早々に「親に84万返し終わってから語りましょう」などの突っ込みとともに、
「恐ろしいのはリボじゃなくて、親に立て替えて貰ったただけで、借金地獄が終わってない認識がないこと」
という指摘もあった。