映画『ポンチョに夜明けの風はらませて』が10月から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開されることがわかった。
早見和真の同名小説をもとにした『ポンチョに夜明けの風はらませて』は、高校生活最後の旅に出た男子高校生たちが、旅先での出会いや予期しない体験を通して、自分たちの生き方を見つけていく様を描く青春ロードムービー。人情深いお調子者の主人公・又八役を太賀が演じるほか、知的でクールな仁役に中村蒼、心優しいジャンボ役に矢本悠馬、彼らが戻ってくるのを待っている中田役に染谷将太がキャスティングされている。またグラビアアイドルの愛役を佐津川愛美、風俗嬢・マリア役を阿部純子が演じる。
メガホンを取ったのは、2009年製作の『世界グッドモーニング!!』で『ぴあフィルムフェスティバル』審査員特別賞を受賞し、世界各地の映画祭で上映された経歴を持つ廣原暁。同作は現在製作中。日本国内での上映劇場を増やすことを目的に、クラウドファンディングを実施している。リターンには鑑賞券やオリジナルグッズ、初日舞台挨拶への招待、これから実施される撮影への参加および見学、劇中で使用したポンチョのプレゼントなどが用意されている。
■太賀のコメント
明日の事など考えずに今を全力で生きる、又八は僕にとってあまりにも青く、馬鹿で、眩しい役でした。短い撮影期間、廣原監督をはじめスタッフ、キャスト一同、又八達の珍道中にズルズルに引き摺り回されました。この旅に意味はあるのか?答えはあるのか?しかしそんな疑問さえ彼らの青春には野暮なのです。演じながら、彼らがずっとずっと羨ましかったです。
大人になるまでの少しの猶予、又八達の暴走をあたたかく見守って頂けると幸いです。
■中村蒼のコメント
この映画は、決められたところを走っているんだけど、ちょっとだけ自分たちも知らないような所に行ってみて、非現実的な世界に触れてみるような映画です。自分が送ったのはこんな青春だったなぁと思い返せるし、これくらいバカになれたらよかったのになぁとか“又八”を見て思いました。3人でバカやっている姿を見て、前向きな気持ちになれるというか、楽しい気持ちになれる映画だと思います。
■矢本悠馬のコメント
今までやってきた作品の中で、この映画が1番、撮影時間の早さを感じる現場でした。2週間くらいの撮影が体感3日のような感じです。ロードムービーでロケ地も面白い場所が多くて、ほんと全シーン見所といいますか、山場の連続です。
夢とか希望とか持っていなくても、なりたいものになれていなくても、人生楽しい瞬間はあったんだぞって、そういう青春を思い出させてくれる映画になっていると思います。気軽に見て、気軽に笑ってください!
■佐津川愛美のコメント
この映画は「THE青春」です。こいつらバカだなーって思える瞬間って面白いと思うし、同時にうらやましいなとも思える部分もある作品だと思います。この映画のような若い時代を過ごせていたら楽しいだろうなと思うし、女子の私から見ても、男子の暑苦しすぎない、いつも一緒にいる関係性がいいなぁと思える映画になると思います。
■阿部純子のコメント
男子の青春ってどんなものだろう?って、私の中でも謎だったんですけど、たわいもないことで騒いだり、どうしようって悩み始めたりとか、愛らしいなと思って3人を見ていました。熱い青春映画ができたと思っています。私も10代の頃に戻りたいけど戻れない、その瞬間の楽しさを思い出しながら撮影していました。みなさんもこの映画を見て、タイムスリップしたような感覚になってもらえたらいいなと思います。
■廣原暁監督のコメント
早見さんの原作を読んだ時、夢中になってあっという間に読み終えたのを覚えています。無茶して旅をする又八たちのように、僕も無茶をして映画を作りたいと思いました。そして、根気強くて優秀なスタッフたちと、この無茶な脚本を、驚くべき軽やかさを持って演じてくれた俳優たちのおかげで、今まで見たことないような楽しい青春映画が出来上がりました。全力でエンターテイメントした作品です。ぜひ劇場でお楽しみください。