アニメーション映画『心が叫びたがってるんだ。』が実写映画化され、7月22日から全国で公開されることがわかった。
『心が叫びたがってるんだ。』はアニメ『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の制作チームが手掛け、2015年に公開された作品。幼少時のある出来事がきっかけで、喋ると激しい腹痛に見舞われてしまう高校2年生の少女・成瀬順が、「地域ふれあい交流会」の実行委員に3人のクラスメイトと共に任命され、ミュージカルでヒロイン役に挑むというあらすじだ。
実写版では心に傷を持つ順のクラスメイト・坂上拓実役を中島健人(Sexy Zone)、順役をNHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』でヒロインを演じている芳根京子、拓実と過去に付き合っていた仁藤菜月役を石井杏奈(E-girls)、肘を故障した野球部のピッチャー・田崎大樹役を三國連太郎の孫で、佐藤浩市の息子である寛一郎が演じる。監督は『近キョリ恋愛』『君に届け』の熊澤尚人。脚本は『近キョリ恋愛』『君に届け』でも熊澤とタッグを組んだまなべゆきこが担当している。撮影は3月14日からアニメ版の舞台でもあった埼玉・秩父でクランクイン。
中島は同作への出演オファーがあった際について「大人気のアニメが原作でしたので、お話を頂いた時に思わず身も心も叫びました」とコメント。芳根は「言葉をしゃべれないというシンプルゆえに表現の難しい役柄ではありますが、髪の毛もばっさり切って精一杯順ちゃんを演じ切りたいと思います!!」と意気込みを語っている。また石井は「この物語の中で生きている全員が、どんな時でもキラキラしているように思えて、演じる楽しみが芽生えました」、寛一郎は「言いたいことが言えないこの世の中、僕自身も心が叫びたがっています」とコメントしている。
■中島健人のコメント
トラウマで言葉を封印してしまった少女(成瀬順)と本音を言わない物静かな青年(坂上拓実)が「心に閉じ込めてしまった本当の気持ち」を、ミュージカルを通して伝える姿に感銘を受け、演劇をやりたい順の心の言葉に拓実がメロディーを添えたことによって順が変わっていく姿に心を打たれました。
大人気のアニメが原作でしたので、お話を頂いた時に思わず身も心も叫びました。
プレッシャーもありますが、作品を最大限リスペクトし原作ファンの皆様、そして本当の気持ちを誰かに伝えたいと思う全ての方々に観て頂けると嬉しいです。
順役の芳根さんを始め、素敵なキャストの皆さんと心を一つにし、最高の作品ができるよう楽しみながら頑張りたいと思います。
■芳根京子のコメント
『心が叫びたがってるんだ。』という作品を初めて知ったのは、オファーを頂いてからでした。
撮影現場の合間に原作のアニメを拝見し、「うまく伝えられないことも、歌にすれば伝えられる」という深いメッセージにとても感動し、思わず涙が止まらずにメイクさんに怒られてしまったのが思い出深いです。(笑)
私自身も昔から言いたいことを言えるタイプではなかったので、“成瀬順”というキャラクターに共感する部分も多く、彼女を演じさせていただくことをとても光栄に思います。
言葉をしゃべれないというシンプルゆえに表現の難しい役柄ではありますが、髪の毛もばっさり切って精一杯順ちゃんを演じ切りたいと思います!!
■石井杏奈のコメント
台本を読ませていただいた時、温かい気持ちに包まれました。
この物語の中で生きている全員が、どんな時でもキラキラしているように思えて、演じる楽しみが芽生えました。今、チアダンスやミュージカルの練習をしています。素敵なクラスメイトと、素敵な作品を作り、共に青春を送れるよう全力で挑みます。そしてリアルな気持ちが映像を通して、皆さんに伝わりますよう、最後まで駆け抜けます!『ここさけ』、よろしくお願い致します!
■寛一郎のコメント
言いたいことが言えないこの世の中、僕自身も心が叫びたがっています。
多分、皆さんも何かしら心が叫びたがっているのではないでしょうか。
若者のトラウマを克服する青春群像劇。
僕も、この映画と一緒に成長していきたいです。同世代の方に、是非観ていただきたいです!
■熊澤尚人監督のコメント
多くの方々に愛されている、アニメ映画「心が叫びたがってるんだ。」実写化の監督をすることになり、身が引き締まる思いです。
中島君、芳根さん、石井さん、寛一郎君という、彼ら以外に考えられない、これ以上ない理想的なキャストに恵まれ、撮影が大変楽しみです。
ミュージカル、友情、青春、恋愛……様々な要素が詰まったこの作品を、実写ならではの新しい表現で増幅しながら、原作のテーマである「言葉の大切さ」を、ひとりでも多くのみなさまに届けられるよう、全力で頑張ります。