2017年のWTCC世界ツーリングカー選手権に参戦するカストロール・ホンダWTCCチームは3月14日、17年仕様のホンダ・シビックWTCCを公開した。
17年シーズンに向けて、ホンダはシビックWTCCの改良に着手。エアロダイナミクスの改善に加え、エンジンやシャシーなどメカニカル部分にも手が加えられた。
ホンダのワークスドライバーはティアゴ・モンテイロとノルベルト・ミケリスのふたりに、道上龍を加えた3名。なお、道上はホンダレーシング・チームJASからのエントリーとなる。
エンジニア陣はモンテイロがアンドレア・シソッティと、ミケリスがゲルゲイ・バリと、道上がニコラ・デ・バルとタッグを組む。
2016年末からWTCCプロジェクトを指揮しているホンダR&Dの古川隆一プロジェクトリーダーは「2017年シーズンに向けて、よりパワフルなマシンを用意しました」と語る。
「エンジンやシャシーなど、複数の領域に渡って大きな改良を行いました。そして、シーズン中も開発の手は緩めません」
「もちろん、ライバルチームも冬の間にあらゆる手を尽くしていることは分かっています。しかし、私たちはシビックWTCCから毎戦優勝を争うためのポテンシャルを引き出せたと確信していますよ」
この後、チームは15日までイタリア・モンツァで開発テストを実施。4月8~9日に迫った開幕戦モロッコラウンドへ準備を進めていく。