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20代の4人に1人が経済的理由から婚活を諦めていることが判明 年収300~500万円あれば婚活したい

2017年03月14日 19:42  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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非正規雇用の増加や収入の低下など、若い世代の金銭状況は芳しくない。結婚しない人が増える背景には、こうした金銭的な事情は影響しているようだ。

婚活支援サービスを行うパートナーエージェントは3月14日、20~29歳の独身男女に行った「婚活しない理由」についての調査結果を発表した。その結果、半数近くが「できるだけ早く」「20代のうちに結婚したい」と思っていながらも、4人に1人が経済的な事情から婚活を諦めていることが明らかとなった。

「仕事が忙しい」「勇気が出ない」という理由を挙げる人も

調査は、2月17~21日の間、20~29歳の独身男女2050人を対象に実施した。「あなたは結婚したいと思いますか」という質問に対しては、「できるだけ早く結婚したい」(14.7%)、「20代のうちに結婚したい」(32.2%)と、20代の約半数近くの人が結婚への強い意欲を示している。また「30代で結婚したい」(7.0%)、「そのうちいつかは結婚したい」(12.8%)を合わせると66.7%が結婚したいと思っていることがわかる。

「あなたは今までに婚活をしたことがありますか」という質問に対しては、「現在婚活をしている」(9.7%)、「現在は婚活をしていないが、過去にしたことがある」(7.8%)と、婚活経験がある人はわずかだった。しかし、「婚活をしたことはないが、これからしてみたい」は24.6%と、4人に1人が婚活を前向きに考えている。

婚活の意志がある人(「現在は婚活をしていないが、過去にしたことがある」「婚活をしたことはないが、これからしてみたい」と回答した人)に対して婚活をしない理由を聞くと、1位が「仕事が忙しいから」(33.0%)だった。2位以降は、「プライベートが忙しいから」(29.6%)、「勇気が出ないから」(28.5%)、「経済的な事情から」(23.7%)という理由が続いた。

「国や自治体で婚活支援制度があれば」という人も多数

先の質問で「経済的な事情から」と答えた人に「どのような条件があれば婚活しようと思えるか」を聞くと、「もっと貯金がたまったら」(75.0%)、「今よりも収入が増えたら」(65.6%)という理由が上位に挙がっており、自力で婚活資金を捻出したいという気持ちがうかがえる。ほかには、「国や自治体で婚活支援(助成)制度があれば」(31.3%)という回答もあった。

具体的な年収の金額については、「301~400万円」(25.0%)、「401~500万円」(23.4%)という回答が約半数を占めた。300万円と言えば、20代の平均年収とほぼ一致する(2016年発表の民間給与実態調査より)。最低限でも平均的な年収が得られると、婚活に意欲的になるようだ。

もし年収が上がるなどして収入が増えたら、月額どれくらい婚活に充てたいと思っているのだろうか。「現在婚活をしていない人」からは、月に1万円までという回答が78.9%だった。一方で「婚活中、または婚活経験者」では、月に1万円までが80.9%であり、婚活未経験者が使ってもいいと思う金額と大差はない。

調査を行なったパートナーエージェントは、「婚活をしたいのに経済的な事情でなかなか始められずにいるようでしたら、ご自分に合ったリーズナブルな婚活サービスを探してみるというのも一つの方法かもしれません」としている。