コンビニは日用品の購入だけでなく、宅配便の受け取りや公共料金の支払いなどもでき、もはや日常生活には欠くことができない。そうした中、ツイッターでは、コンビニでの「おむつの販売」をめぐって賛否両論が繰り広げられている。
事の発端は、とあるツイッターユーザーが投稿した「粉ミルクやおむつなどを売って欲しい」という趣旨のツイートだ。これを別のユーザーが「#コンビニはエロ本を売らずにおむつを売れ」というハッシュタグで、3月12日前後に拡散した。
「おにぎりやお茶のように、オムツや液体ミルクも買えるようになって欲しい」
成人雑誌をコンビニで販売することの是非は以前から議論されてきた。行政が動くケースもあり、千葉市では今年2月、市内の一部のコンビニで陳列棚の成人雑誌に不透明なフィルムをつけ、表紙の一部を隠す取り組みを始めることを発表している。実際、成人雑誌を置かない店舗もある。
そうした背景もあり、「エロ本ではなくおむつを」という意見に賛同の声もある。子育て中の人からすれば、出先でおむつを切らしたり、ドラッグストアが閉まっている時間帯などには便利だろう。
「おにぎりやペットボトルのお茶、生理用ナプキンがどこのコンビニでも買えるように赤ちゃんのオムツやおしりふき、液体ミルクも買えるようになって欲しいです」
「同意。都会だとドラッグストアですら子供用オムツ売ってないことあるもんね」
それと同時に、成人雑誌が陳列されていることへの批判的な意見も続出した。
「誰でも入れる店に性的な雑誌があるのは不快に感じる。エロ本は大人向けの専門店で販売すればいいし、コンビニは生活必需品を優先して販売すべき」
「エロ雑誌が好きな読者は、別ルートでの販売を発行元に要請して欲しい」
「単に『コンビニでおむつを売って欲しい』と言えばすむこと」
一方で、「片方の利便性を求めるにあたって、関係ない片方の封殺を理由にしてはいけない」という意見も挙がる。おむつを置くことと成人雑誌をコンビニから駆逐すべきという考えを結びつけるのは乱暴だ、というのだ。
「おむつを売るのと、エロ本を置くのをやめるのは、別の話じゃない?」
「別にエロ本を排除しなくてもオムツは置けるでしょ?何言ってんの?」
「子供をダシにして自分の気に食わない物を叩きたいだけだろ?」
過去にコンビニ勤務経験がある人物は、「おむつの回転率はエロ本以下だった」とツイートしているが、店側からすれば売上が上がらない商品を置くことに消極的になるのは仕方ない。
ツイートの趣旨はわからなくもないが、書き方が悪いという指摘も多い。「ドラッグストアで売っているようなストック用ではなく、外出先で足りなくなった時に役立つ1、2枚があればいい」と書けばよかった、という投稿や、
「単に『コンビニでおむつを売って欲しい』と言えばすむこと」
「オムツを置いて欲しいと言うだけなら賛同も得られるかもしれない」
などの声が挙がっている。コンビニで成人雑誌が堂々と陳列されているのは考えものだが、だからといって自分が欲しい商品を置くために「なくなってしまえ」と言うのは乱暴だろう。