ハースF1チームは、長期にわたって問題となっているブレーキへの取り組みを続けており、バーレーンGPでカーボン・インダストリー製の新しい製品を試すことを望んでいる。
ハースは現在使用しているブレンボ製ブレーキの一貫性の欠如を挙げ、対策が必要だとしている。ロマン・グロージャンも、この状況には不満を抱えているという。
しかしサプライヤーの変更は、今年は単純にはいかない。ブレーキディスクの厚みも増しているために、大幅な設計変更が必要になるからだ。このために、ハースは現状ではブレンボと協力して解決策を探っている。
グロージャンはテストの後に「ブレーキ問題の負担には我慢ができない。僕にとっては明らかに重要な要素であり、このせいでとても苦労している。いまはブレンボのスタッフと一緒に、解決策を探り出そうと懸命に取り組んでいるところだ」と話した。
ハースはカーボン・インダストリー製品のテストをシーズン序盤、可能であれば3戦目に行うことを望んでおり、チーム代表のギュンター・シュタイナーは「(テストは)バーレーンで行うことになるかもしれない」と述べた。
しかし、ブレーキのトラブルは(シーズン)序盤にチームを苦しめるほどの問題ではないと、シュタイナーは強く主張。特に今季加入したケビン・マグヌッセンがまったく不満を抱いていないことから、以下のように語っている。
「ブレーキについては対応予定だが、もう少し時間がかかる。理想的ではないものの、少なくとも安全な解決策が短期的にはある。その後、開幕から数戦後にプログラムを進め、うまくいけば最終的な解決策を得られるだろう」