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ソニン、歌手活動における壮絶な“しくじり”エピソード告白「何でもやるから残らせてください」

2017年03月14日 12:13  リアルサウンド

リアルサウンド

『しくじり先生 俺みたいになるな!!|テレビ朝日』

 元EE JUMP・ソニンが、3月13日に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に出演し、EE JUMP結成からソロ活動に至るまでの壮絶エピソードを明かした。同番組は、「人生を盛大にしくじった人からしくじりの回避法を学ぼう!」をコンセプトに、“しくじり先生”が自らと同じ失敗を犯す人たちが増えないよう、番組オリジナルの教科書を使いながら授業を行うというもの。


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 ソニンは、「指示待ち人間のしくじり」というテーマを掲げて番組に登場し、「3回」というしくじり回数について生徒たちに出題。オードリーの若林正恭が「小室ファミリーに移籍しようとして潰された」と回答し笑いを起こしたが、ソニンが「仕事でキャパオーバーになって倒れた回数」と答えると、スタジオに驚きの声が上がっていた。


 ソニンは、16歳で初めて受けたオーディションで落選したが、スタッフの目に留まり3人組ユニットでデビューすることになった経緯から説明を始める。しかし、相方が大物アイドルの弟だったため、「私の名前なんて覚えてもらいないし、完全に添え物扱い」と当時の様子語り、そこから「取り柄が何一つない落ちこぼれ」と自分を認識するようになってしまったと明かした。その後は「劣等感に負けてられない! 出された指示は全てやりきろう!」という意識の元、休みなしで毎日猛レッスン、事務所で自己啓発本の読書、寺での泊まり込み合宿生活を繰り返し、デビュー前に1人が脱退。2人組ユニットとしてデビューして、約1億円をかけたPV制作、オリコン5位を獲得したのも束の間、相方の不祥事により、EE JUMPが解散に至ったことを振り返った。


 その後、事務所から「解散します」「今後どうしたい?」と問われたソニンは「何をしたらいいかわからないんです。その結果涙と鼻血が止まらなくなった。目の前にあったティッシュ全部使いました」と、体にまで異変が起こっていたことを証言。「『もうここで終わりなのかな』って体の中が大パニックを起こして」というソニンの話には生徒も驚きを隠せない様子。しかし、ソニンは「何でもやるから残らせてください」としがみつき、事務所から出された無謀な指示をこなしてくことに。『うたばん』(TBS系)では、CDをリリースするため「実家の高知から韓国までの570kmを走りなさい」、「1人でドミノを6万個並べなさい」というミッションに挑戦した。当時のVTRが流れると、パニックに陥って全身の震えが止まらなくなる悲惨なソニンの姿が映り、スタジオは騒然。ソニンは「一切意見を言わない結果、指示が過剰にエスカレートした」と振り返り、自分自信をコントロールできず、うまく思いを伝えることができなかった自らが招いたことだと反省した。


  その後も、ソニンが体を張って様々な企画にチャレンジし話題を呼ぶが、CDセールスが下がり、歌手活動が激減。「世間から消えた人」とレッテルを貼られ、ソニンは「私、結局何がしたいんだろう?」「何のために頑張ってたんだろう?」と夢や目標が絶たれてしまったことを明かした。しかし、初めて観に行った舞台で大竹しのぶの演技に魅せられ、ソニンにとっての大きな転機が訪れる。誰の指示でもなく、初めて自分が本当にやりたいことを見つけたソニンは、初めて事務所の反対を押し切って、ニューヨークへ留学。当時のことを「逃げてみよう。情けない自分も見てみよう。かっこ悪く生きてみよう。心の整理がついた」と明かしていた。


 番組の後半には、ソニンが昨年2016年、演劇界で優れた人物に贈られる賞「菊田一夫演劇賞」の受賞を報告。受賞式のVTRでは「自分を育ててくださった全ての方の教えとエネルギーを頂けた。それがあって、今の自分の受賞だと思います」とスピーチし、スタジオに拍手が起こった。ソニンは最後に「指示でなく 決断した道 支持を得る」と涙ながらに教訓を語り、番組を締めくくった。


(向原康太)