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藤木直人、マイコら出演の音楽劇『魔都夜曲』 30年代の上海を描く

2017年03月14日 10:22  CINRA.NET

CINRA.NET

左から橋本さとし、藤木直人、マイコ、小西遼生
音楽劇『魔都夜曲』が7月7日から東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーン、8月5日と6日に愛知・刈谷市総合文化センター、8月9日から大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。

1930年代の上海を舞台にした『魔都夜曲』は、マキノノゾミが脚本、河原雅彦が演出を手掛けるオリジナルの音楽劇。日本政府の要人である父の指示で上海を訪れた白河清隆を主人公に、清隆と秘密を抱えた兄妹・周志強、周紅花との友情や、紅花との恋、彼らを取り巻く人々の人間模様を、バンドによるジャズの生演奏と共に描く。

遊興に明け暮れる主人公の清隆役を演じるのは藤木直人。ヒロインの紅花役をマイコ、紅花の志強役を小西遼生が演じるほか、ジャズクラブ「ル・パシフィーク」の支配人・新田日出夫役に橋本さとし、「男装の麗人」と呼ばれた実在の人物・川島芳子役に壮一帆、クラブのピアノマン・鳥谷良治役に松下洸平がキャスティングされている。

なお同作の主人公である白河清隆は、藤原家の血筋に生まれ、アメリカ・プリンストン大学留学中にゴルフで全米学生チャンピオンになった後、父・近衛文麿首相の秘書官を務めた実在の人物・近衛文隆をモチーフにしている。近衛のエピソードからインスピレーションを得て、フィクションとして物語を描く。

東京公演、愛知公演のチケットは5月13日に販売開始。大阪公演のチケット発売は5月下旬を予定している。

■藤木直人のコメント
今回僕が演じるのは白河清隆という由緒ある公家の血筋でありながら自由奔放な御曹司で、二人の中国人兄妹との出会いをきっかけに戦争にむかって進む歴史の大きなうねりに巻き込まれて行きます。
どんな舞台になるか今の時点では想像もつきませんが、脚本のマキノさん、演出の河原さんとご一緒出来るのが楽しみです。
キャストも事務所の先輩が多いので稽古場で萎縮してしまうと思いますが(笑)、舞台やミュージカル経験の豊富な方々ばかりなので色々勉強したいと思います!
上海は当時の日本からみたら魅惑的な魔都と呼ぶにふさわしい街。
そんな上海を舞台にした音楽と物語を是非楽しんでいただければと思います。

■マイコのコメント
「魔都夜曲」、美しくも妖しいタイトルに心惹かれました。
自分にとって挑戦多き作品になりそうですが、“魔都”の言葉通り、観客の皆様を舞台の世界に迷わせ、一度観たら忘れらない、そんな作品になればと思います。

■小西遼生のコメント
魔の潜む場所「魔都」の夜に流れる曲。まずはその艶かしく刺激的な香りのするタイトルに惹かれました。作品の舞台となるのは1939年の中国、上海。そこで藤木直人さん演ずる清隆と出会い、親友となる周志強という中国人の役を演じます。どのような作品になるのかはまだ未知ですが、素晴らしいキャスト、カンパニーの方々と共に、激動の時代を生きる人々の生命力を感じることが出来る作品を皆さんにお届け出来ればと思います。

■橋本さとしのコメント
1930年代の上海が背景とする混沌とした華やかさと闇が交錯する空気感はいかがわしくて好きです。
そんな群像劇の中で個性的な役者が揃い、埋もれてしまわないよう新田日出夫を存在させたいと思います。
かつて船乗りでジャズバーのオーナーとなり、過去に謎をもつ男。そしてジャズが似合う毒舌家。
とにかくマキノさんが書いた台詞の中で生き生きと新田の言葉を吐き、河原リーダーの演出で、謎めいた50歳の枯れた色気を引きずり出してもらおう。(笑)。
はい、他力本願です。

■河原雅彦のコメント
詳しいストーリーはどっかの解説で読んでいただくとして、僕の仕事は、マキノさんの重厚な脚本を華やかかつ、スリリングなエンタメとしていかに舞台上で昇華させることだと思ってます。その点では、藤木さん、マイコさんを始め、多芸に秀でた魅力的なキャスト陣がドバっと集結してくれたことはとても心強いですね。なにせ日頃から大変お世話になっているキューブ20周年記念公演を預かるわけですから。素敵な舞台を届けられるよう、僕なりに楽しみながら魂を削るのみです。