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松岡茉優が恋愛素人のOL役で映画初主演 綿矢りさ原作『勝手にふるえてろ』

2017年03月14日 10:22  CINRA.NET

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『勝手にふるえてろ』
綿矢りさの小説『勝手にふるえてろ』が映画化され、2017年に公開される。

『勝手にふるえてろ』は、2004年に『蹴りたい背中』で史上最年少となる19歳で『芥川龍之介賞』を受賞した綿矢りさが、2010年に発表した小説。映画版では24歳まで恋愛経験がなかったOLのヨシカを主人公に、突然交際を申し込まれた同期の二と、中学時代からの片想いの相手・イチを相手にした、ヨシカの「現実の恋愛」と「脳内の片想い」の2つの恋が描かれる。

人生で初めて告白されて浮かれながらも二との関係に乗り切れず、現在のイチに会いたいという思いから同窓会を計画するヨシカを演じるのは、同作で映画初主演を果たす松岡茉優。松岡が演じるヨシカは、絶滅した動物を愛する恋愛に不器用なキャラクターだ。監督は『Fantastic girls でーれーガールズ』『恋するマドリ』『東京女子無印物語』などの大九明子が務める。

松岡は同作について「原作を拝読した時、ヨシカの気持ちが暴れ放題のモノローグがあまりにも気持ち良くて、映像になったらどうなるんだろうと色々想像しておりましたが、大九監督の脚本が上がってびっくり。大胆でファニーなアレンジにわくわくしました」とコメントしている。撮影は昨年12月に行なわれた。

■松岡茉優のコメント
原作を拝読した時、ヨシカの気持ちが暴れ放題のモノローグがあまりにも気持ち良くて、映像になったらどうなるんだろうと色々想像しておりましたが、大九監督の脚本が上がってびっくり。大胆でファニーなアレンジにわくわくしました。たくさんの人の肩を叩けますように。たくさんの人が人を愛おしく見つめてくれますように。

■大九明子監督のコメント
原作の切れ味の良い文体に惹かれました。文体の魅力を映像にするのは非常に困難でしたが、自分の見たい映画を作ることができました。ひとりよがりなヨシカには親友がいてはならないと思ったので、ヨシカをどう孤独に描くかを、常に意識しながら撮りました。松岡茉優さんは、彼女が18歳で出会った時から完璧に、『松岡茉優』でした。わたくしすっかり甘えております。松岡さんとは3本目。無茶な脚本を渡しても一緒に闘ってくれるという安心感もありました。ヨシカは自分だ、と、ある特定数の女たちは思ってくれると信じています。40代の私の中にもいつも、遠慮がちにヨシカがいます。ヨシカ的な人たちにとって、大事な映画になってくれたら嬉しいです。

■綿矢りさのコメント
気取った恋愛は書かないぞと決めて書き出した本作。情けなくも自分の信じるロマンに身も心も没頭する主人公が脚本にも受け継がれていて嬉しかった。映画撮影にもお邪魔したが、リアリティーと遊び心が絶妙に混ざりあった作品作りの雰囲気が伝わってきた。