サービス残業やパワハラ、セクハラが蔓延する日本社会。いくら社会問題化してもそう簡単には状況が改善しないのが現状だ。
ガールズちゃんねるには3月10日「ブラック企業に勤めていた人、勤めている人いませんか?」というスレッドが立った。
投稿者は、「以前、幼稚園教諭でしたが運動会前という理由で祖母の葬儀に参列させてもらえませんでした…」という。運動会の前で忙しいのだとしても、葬儀に参加させないなんてひどすぎる。しかしトピックには、これと同じかそれ以上の真っ黒なエピソードが多数寄せられた。
人を馬鹿にしたような賃金「基本給は10万円」
ブラック企業といえば、やはり長時間労働。「一日12時間労働!」だと過労死ラインの月80時間は残業をしている計算になる。過労で倒れてもおかしくない数字だが、「残業、繁忙期は130時間近く」と上には上がいるようだ。過労で自殺してしまった大手広告代理店の女性社員は、月に100時間ほど残業していたという。
「電話番しろと言われて私以外は無人になる昼休みはトイレにすら満足に行けなかった、外に食べに行きたいと言ったら怒鳴られた」と休憩を満足に取れていなかったという人もいる。
「残業代なし」という書き込みも散見され、多くの人がサービス残業を強いられていることがわかる。さらには「残業代なんて払われた事が一度もないのに毎日残業だらけ。残業時間含めて時給に計算してみたら時給が350円位でバカらしくて辞めた」という人も。時給が350円なら、コンビニでアルバイトをしていた方がましだ。
投稿者と同じく、冠婚葬祭でも仕事を抜けられなかったという人は「親族の結婚式ですら、休み貰えずお葬式等は仕事を中抜け」したという。
「3年は我慢しろ」という言葉は無責任すぎないか
ブラック企業ならではの、意味不明な慣習や行事にも注目したい。
「1人誰かが来るたびにデスクまで走ってって『おはようございます!!』って言ってた」
「部の連携を良くするにはどうしたらいいか?って議題が出た時、長縄を30回飛んでチームワークを深めようってなった」
体調不良でも帰らせてもらえなかったという人も多い。熱が40℃あっても帰らせてもらえなかったという人は「椅子に座ってるのも辛くて、床に倒れこんで休憩しつつ、なんとか仕事を終わらせました」という。まさに地獄だ。
長時間労働で体を壊してしまえば、治療費も嵩む。休職を余儀なくされれば、その間は働くこともできない。世の中には「3年は我慢しろ」などと言う人もいるが、心や体を壊す前に転職や休職をして自衛してもらいたい。