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WEC:ポルシェのLM-GTEラインアップに若手のケビン・エストレが加入

2017年03月14日 05:10  AUTOSPORT web

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ポルシェのWEC LM-GTEラインアップに加わったケビン・エストレ
2017年のWEC世界耐久選手権に参戦するポルシェは、LM-GTEクラスのドライバーラインアップにケビン・エストレを加えると発表。当初、新加入のジャンマリア・ブルーニが納まる予定だったシートが割り当てられた。

 ポルシェは、ライバルチームのフェラーリからブルーニを引き抜くことに成功したものの、フェラーリとの契約満了前の移籍となるため、今シーズンのWECには不参加。

 また、年内に参加できるレースは7月以降に米国で行われるものに限定されている。

 そのためエストレはミハエル・クリステンセンとともに92号車ポルシェ911RSRをドライブすることとなった。なお、僚友92号車はリヒャルド・リエツ、フレデリック・マコウイッキのコンビとなる。

 ポルシェのLM-GTEプログラムに加わったエストレは、ポルシェ・カレラカップ・ドイツ、同フランスのチャンピオン経験者。2016年にポルシェのワークスドライバーの仲間入りを果たした。

 またエストレは、すでにIMSAスポーツカー・チャンピオンシップにもアウディから移籍してきたローレンス・バンスールとともに参戦中だ。

 ポルシェ・モータースポーツ責任者のフランク・シュテファン・バリサーは「(今年から世界選手権化された)LM-GTEでGT世界チャンピオンを争う戦いに向け、2組の強力なドライバーペアを揃えた」と述べた。

「4名のドライバー全員が世界最高のGTレースを戦う才能を育てる、ポルシェのワンメイクレースシリーズ出身だ」

 エストレがポルシェのLM-GTEラインアップを埋めたことで、16年のLMP1チャンピオンであるロマン・デュマの今季活動に暗雲が立ち込めたといえる。

 デュマは今季、ポルシェのLMP1プログラムから離脱。ポルシェとの契約自体は続行しているものの、新たな役割についてはアナウンスされておらず、LM-GTEプログラム加入の筆頭候補とみられていた。