カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されているオフィシャルテストは3日目を終え、ファクトリーチームのライダー8人がテストを振り返った。
■マーベリック・ビニャーレス/モビスター・ヤマハMotoGP(1分54秒330/1位)
「今回のテストの結果はとてもハッピーだ。バイクをさらに進歩させることができ、フィーリングはとてもよく、レースペースにも満足している」
「電子制御のセッティングが進めば、さらにコンマ数秒改善することができると思う。まだまだ改善の余地がある。バイクは限界に達していないから、もう少しプッシュできるだろう」
「開幕戦にテストと同じ調子で臨むことができれば、優勝を争うことができる。パッケージがとてもいいし、バイクのフィーリングもいい。体調もいいし、すごく快適だ」
■アンドレア・ドビジオーゾ/ドゥカティ・チーム(1分54秒401/2位)
「カタールでの3日間のテストはとても興味深いものだった。毎日変わるグリップコンディションは開幕戦の準備にとても役立った」
「レースペースには満足していないよ。ビニャーレスはとても速く、僕たちはまだ十分ではない。いずれにせよ多くの仕事を終え、多くの確認ができた。開幕戦に向けて自信があるよ」
■ダニ・ペドロサ/レプソル・ホンダ・チーム(1分54秒469/3位)
「今日は好調な一日だった。昨日からいくつか選別し、ステップ・バイ・ステップでフィーリング、ラップタイム、リズムを改善することができた」
「いつもどおりの改善で、まだ仕事が残っているけど、プレシーズンの終わり方としてはポジティブだった」
「このコースは得意ではないが、チームはすばらしい仕事をしてくれた。物事は改善し続けている。去年よりいい状態だし、シーズン開幕に向けてモチベーションは高まっている。開幕戦はベストをつくそう」
■ホルヘ・ロレンソ/ドゥカティ・チーム(1分54秒519/4位)
「今日は最初の2日間よりポジティブな1日となった。テストはとてもうまくいき、2017年の3度のオフィシャルテストの中でベストポジションだった」
「ペースを上げることができ、何度かいいタイムを記録できた。だけど、まだレースペースの仕事をしなければならない。レースを考えてどのタイヤを使うのか決めなければならないんだ」
「やるべきことはまだまだあるが、このコースではいい結果を残せると考えている。だから開幕戦に向けてはポジティブだ」
■マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム(1分54秒990/10位)
「今日のペースに満足している。だけど、オフシーズンのベストテストではなかった。3回転倒し、最初の転倒はコースインしてすぐだった」
「バイクがウォブル(高速走行時に発生する車体の横揺れ)を起こし、4コーナーでブレーキが遅れたんだ。その後、フロントを2回失って転倒した。特にレースシミュレーション中の最後の転倒は僕のミスだった」
「ロングランのときはプッシュしなければ本当のことは分からない。とにかく、テストの転倒はレースで転ぶよりいいし、レースではうまくマネージメントしたい」
「リズムはかなりいい。ここではマーベリックがだれよりも速かった。明日がレースなら、表彰台争いができると思う」
■バレンティーノ・ロッシ/モビスター・ヤマハMotoGP(1分55秒185/11位)
「今日は昨日と比べて困難だった。同じマシンでスタートしたが、残念ながら同じフィーリングでスピードがなかった」
「コンディションが少し変化したようで、改善することができなかった。昨日のようなフィーリングがなかったし、ちょっと遅かった。まだ準備ができていないと思うし、バイクを最大限に機能させる方法が100パーセント理解できていない」
「いくつかのいいラップを除いて、テストはとても困難だった。少し心配している。チームと話し合い、開幕戦に向けてより強くならなければならない」
「ビニャーレスはとても速いからバイクはいいポテンシャルを持っている。彼と彼のチームは短時間でそれを最大限に活用する方法を理解していると思うよ」
■アンドレア・イアンノーネ/チーム・スズキ・エクスター(1分55秒284/12位)
「今日は他の2日間と比べて、うれしくも残念でもない。重要なことは毎日のテストで少しずつ学ぶことだ。今日は重要なことを理解することができたから、ベストな日だったと言えるだろう」
「最後の3ラップで大きな改善を果たした。1分55秒台を記録できたことは、これからの方向性を理解するのに役立つ。6コーナーでまだ少しチャタリング(フロントタイヤが細かく跳ねる現象)に悩まされたが、改善することができた。そしてブレーキングで自信を得ることができたんだ」
■アレックス・リンス/チーム・スズキ・エクスター(1分55秒362/14位)
「カタールの3日間のテストにとても満足している。問題があるとき、どうやってマネージメントして、どうやって前進するかを理解できた」
「最初の2日間はバイクを進化させ、レースペースを改善するトライを行なった。3日目はラップタイムはもちろん、レースペースでも一歩前進することができた。パフォーマンスに満足している」
「レースのためにもう少し仕事が残っているが、少なくともコースをどう攻略するかが分かった。バレンシアテストでのクラッシュにも関わらず、オフシーズンはうまく進んだ。バイクにもうまく適応でき、チームがすばやく、バイクに適応することを助けてくれたよ」
「ケガでヘレステストを走れなかった。もっと距離を走っていれば、さらにバイクに適応していたと思うよ」