WRC世界ラリー選手権第3戦メキシコは3月12日、SS18~19が行われ、クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が今季初優勝を飾った。TOYOTA GAZOO Racing WRTは総合6位、7位に入り、3戦連続の完走を果たしている。
■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC):総合2位
「この結果には本当に満足している。22ポイントを獲得してメキシコを後にできるなんて素晴らしい結果だよ」
「競技初日は滑りやすいコンディションに苦戦することは分かっていたけれど、うまく対処できたと思う」
「コンディションがもっと良くなれば、クリス(・ミーク)と同じペースで走れたはずだけど、クリス(の勝利)を祝福するよ」
「彼は本当に手強いドライバーで、交わすチャンスはまったくなかった。勝利に見合うだけの走りだった」
●オット・タナク:(フォード・フィエスタWRC):総合4位
「金曜にかなりタイムをロスしてしまったから、表彰台に上がることができなくて残念だ。それでも、僕たちにとってはポジションなイベントだった」
「デイ3からペースが戻ってきて、いいタイムを出すことができた。これについては満足しているよ」
「チーム全体にとっても、とてもポジティブなラリーだった。チャンピオン争いに重要なポイントを獲得できているしね」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC):総合9位
「ペナルティで走行順が1番手になるトリッキーな週末だったけれど、全体的には、かなり満足のいく週末だったと思う」
「この新型マシンでは初めてのグラベルラリーだったけど、いいペースですべてのSSを完走できた。そのうち3つではステージ優勝もできたんだ」
「もっと悪い結果に終わっていた可能性もあったけれど、今回の経験やデータを次のグラベルイベントである(4月末の)アルゼンチンに活かしたい」
■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC):総合3位
「今回の結果を、期待はずれの結果に終わった開幕2戦で僕を励まし続けてくれたチームに捧げたい」
「(第1戦)モンテカルロと(第2戦)スウェーデンは、速かったけれどフラストレーションも溜まったと表現した。今回、トップ3でフィニッシュし、パワーステージでもボーナスポイントを獲得できて本当によかったよ」
「デイ2にはマシンにいくつかトラブルが発生してしまい、その解決にチーム全員が懸命に取り組んだ」
「チームの忍耐強さと決断力のおかげで表彰台に留まることができた」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC):総合5位
「今週末のラリーについて、特に言うべきことはない。いくつか問題を抱えていたからだ」
「トップ5に食い込むことができれば慰めにもなるけれど、さらに上を目指すには運も必要になっていくる。次のツール・ド・コルスで、いい結果が出せることを願っているよ」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC):総合8位
「(SS19の)パワーステージでは、できることをすべてやった。1ポイントを獲得できて満足している」
「今週末では幸運に恵まれなかったから、あまり考えすぎず、次のラウンドに集中したい」
■シトロエン/シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC):総合1位
「もしかしたら、今日の出来事を今後何百回も話す羽目になっていたかもしれないね。ミスをした自分自身に腹が立つよ」
「(SS19のコースアウトは)マシンが大きくバウンドして、コーナーへの進入がワイドになってしまったんだ。幸いにも、その後は運に恵まれた」
「コースアウトした後も、まだ勝つ可能性が残されているとわかったから、すぐにコースへ戻ろうとした」
「シトロエンC3 WRCで初めて勝利したことで、マシンが持つポテンシャルを示すことができたと思う。これがもっとも重要なことだよ」
「チーム全体を誇りに思うし、彼らを祝福する。今週末の結果は彼らのものだ」
●ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 WRC):総合15位
「この週末、僕たちは多くの経験を積んできた。今日も11番手でコースインするということは、トップのドライバーとほとんど変わらないコンディションで走るということだった」
「彼らと同じグリップレベルで、僕たちのマシンがどういった走りをするのか、その感触を掴むことができたよ」
「クリス(・ミーク)とコドライバーのポール(・ネイグル)、そしてチームは素晴らしい仕事をした。この勝利はシトロエン・レーシングにとっても特別なものだよ」
■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing WRT
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC):総合6位
「ラリー・メキシコでは総合5位以内に入ることが目標だった。そこにはひとつ及ばず総合6位という結果だったが、僕たちがラリー序盤に直面した困難は予想を超えたものだったし、パワーステージではボーナスポイントを獲得できたから嬉しく思う」
「ドライバーズランキング、マニュファクチャラーズランキンでも、依然としていいポジションにつけている」
「競技最終日はオープニングのSS18にある滑りやすいセクションでスピンして、10秒程度ロスしてしまったけれど、それまでは今週末で最高のフィーリングだった」
「あのスピンさえなければ、かなりいいタイムを記録できたと思うけど、重要なのは最後に満足できる状態までクルマを持っていけたこと。4日間の戦いを通して、僕たちは一段と成長することができたと思う」
●ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC):総合7位
「体調不良のせいで、僕にとってはスタートからフィニッシュまで辛いラリーだったけれど、今シーズン初めてリタイアすることなく、総合10位以内で走りきり、ポイントを獲得できたことが嬉しいよ」
「ヤリ-マティ(・ラトバラ)と0.3秒差で最終日を迎えたことはいい経験になったが、彼のほうが速く、逆転することはできなかった」
「ラリー・メキシコで体験したことは、僕たちとチームの将来にとって大きなプラスになるだろうね。また、このラリーでは今年初めて木に当たらずに最後まで走ることができ、この年齢になっても、自分がまだ成長して多くを学んでいると実感できたよ」