ザウバーのパスカル・ウェーレインは、バルセロナで行われた第2回F1合同テストで走行に復帰し、背中の痛みを訴えることもなく順調にテストでの走行をこなした。
1月に開催されたレース・オブ・チャンピオンズでの事故で背中を痛めて以来、ウェーレインにはドライビングの許可がおりず、第1回目のオフシーズンテストは欠席することになった。7日から始まった2回目のオフシーズンテストでは、体調を探るため初日の午前中から走行を担当し、トラブルもなく終了。この後の日程も引き続きテストに参加した。
初日の走行を終えたあと、ウェーレインは「調子はいいよ。(テストでの走行には)満足している。マシンに乗ったけれど痛みも何も感じなかった。問題はまったくない。明日も乗る予定だし、ここからがスタートだ」と話した。
背中の痛みはなくなったものの、けがによって身体トレーニングでは予想よりも遅れを取ったと言う。
「もちろん疲れはしたけれど、痛みはない。それとこれとは、また別だ。数周走ってみて、背中に問題が起きたり痛みが出なかったのは良かった」
出遅れたとことを認めているとはいえ、テストプログラムのなかではプッシュして走ることができ、ウェーレインはザウバーのスピードに順応できることを期待している。
「自分自身のレベルという部分で言えば、すぐに元通りになるだろう。チーム、エンジン、タイヤ、レギュレーションとすべてが新しいものになるうえ、2日間もテストに出られなかったから、開幕戦と2戦目はかなり厳しくなる。最初のうちは遅れを取るかもしれないが、何レースかすれば、すぐに取り戻せる。そうすれば、いるべきポジションに戻れるはずだ」