モンスターエナジーNASCARカップは3月12日、第3戦ラスベガスが行われ、マーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)が今季初優勝を飾った。また、レース後には、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)とジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)による乱闘騒ぎが起きている。
ポールポジションからスタートしたトゥルーエクスJr.は、ステージ1、ステージ2ともに勝利したほか、267周で争われたレースの大半をリードする。
しかし、レース残り24周というところで、マシン左側のグリップを失うアクシデントが発生。後方につけていたブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)が間隙を縫って、トップに浮上した。
その後、ケゼロウスキーはポジションをキープ。残り9周でのリスタート時も、2番手トゥルーエクスJr.に対し、着実にリードを広げていく。
しかし、レース残り2周というタイミングでケゼロウスキーにエンジントラブルが発生し、突如失速。
この隙にトゥルーエクスJr.がふたたびトップに立つと、そのまま逃げ切り優勝を飾り、新型トヨタ・カムリに初優勝をもたらした。
また、最終ラップには3位争いをしていたブッシュに、後方から追い上げたロガーノが追突。クラッシュには至らなかったものの、ブッシュのマシンはバランスを崩し、スピンしたままピットレーンへ向かってしまった。
22位完走扱いとなったブッシュはレース後、怒りが収まらない様子で足早にロガーノのもとへ向かうと、突然殴りかかって乱闘騒ぎに発展。周りにいたチームスタッフやオフィシャルなどが引き剥がしたものの、ブッシュの額からは血が流れるなど、騒動に発展している。
乱闘の原因となった接触について、ブッシュは「(ロガーノ)がアクセル全開で迫ってきて、コーナーへの飛び込みで押し出した」とコメント。
一方のロガーノは「(ブッシュが)コーナーの飛び込みで僕を抑えようとしてきた」と応じている。
「僕はポジションを上げるために全開で走行していたら、突然彼が現れたんた」
「間違いなく偶然起きたアクシデントだが、ブッシュはそう考えていないようだ」