カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されているオフィシャルテストは2日目を終え、ファクトリーチームのライダー8人とトップ3に入ったジョナス・フォルガーがテストを振り返った。
■マーベリック・ビニャーレス/モビスター・ヤマハMotoGP(1分54秒455/1位)
「多くのライダーたちがニュータイヤを入れたから、コースの状態はさらによくなった。今日はすばらしいペースに達したと思う」
「バイクはとても快適だ。ブレーキングで一歩前進した。コーナーのターンが少しフレキシブルになることが必要だから、仕事を続けよう」
「明日はロングランを実行したい。フィリップアイランドではよい感じがあった。バイクはフルタンクでの反応がすごくいい。これには本当に驚いたけど、ロングランで確認することが必要だ」
「電子制御をもう少しよくしたいから仕事を続ける。準備はできている。フィリップアイランドは得意なコースだが、ここでもよいフィーリングがある。オーストラリア、マレーシア、バレンシアと同じのような感じだ。僕たちはいいペースで速く走れている。もし、明日がレースでもいい走りができると思うよ」
■バレンティーノ・ロッシ/モビスター・ヤマハMotoGP(1分54秒732/2位)
「今日はあまりよくないスタートだったが、この結果はハッピーだ。異なることをたくさん試したけど、速く走れず、その上に転んでしまった」
「偶然にも突然バイクのいいフィーリングが見つかり始め、簡単に曲がれるようになった。最後にニュータイヤを入れ、1分54秒7までタイムを縮めることができた」
「今日までは本当に遅かった。心配だったけど、ようやくポジティブな1日になった。ヤマハでのオフシーズンで、これほど難しかったことは記憶にない」
「フィリップアイランドが終わった後は、どこに向かうのか大きな疑問があったんだ。昨日も同じような状況だった。ようやく、ポジティブになった」
「あと1日テストが残っている。正直、みんなからすごく遠かった。特にビニャーレスからは大きく離されていたから、今日のタイムは非常に重要だ」
■ジョナス・フォルガー/モンスター・ヤマハ・テック3(1分54秒917/3位)
「今日もいい1日になった。例え小さくても、コンスタントに前進していることがうれしい」
「僕たちは進歩しているようだ。チームと僕は確認が必要なセッティングを確かめた。バイクがよくなっていることを確認した後、自信を少し高める目的でフルタンクでレースシミュレーションを実施した。フィリップアイランドで転倒した後だから、これは重要だった」
「シミュレーションは全体的にうまく行った。速く走ることができ、最後まで安定していたからハッピーだよ。みんなが本当によい仕事をしている。楽しく走っているよ」
■マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム(1分55秒196/6位)
「印象は昨日よりすごくよかった。本当にいい仕事をして正しい方向に前進したから、とてもうれしい」
「1日を通じて何か足りなかったけど、ユーズドタイヤを履いた最後のコースインで、明日に向けて興味深い解決策が見つかった。正しいと思うこの方向性に向けて仕事を続けて行こう」
「今日はだれよりも速いライダーがいた。ビニャーレスだ。僕たちのペースは悪くない。遠いけど、それほどでもない。まだ改良が必要で、このコースは僕たちに有利ではないけど、あと1日ある。最善をつくそう」
「特に電子制御が課題だ。少し苦労しているけど、ベースは悪くない。今日試したものは、期待した結果が得られなかったけど、明日、改良されることを期待する」
■ホルヘ・ロレンソ/ドゥカティ・チーム(1分55秒344/8位)
「僕たちはハードタイヤを履いた中で最も速かったほうだ。マルケスと僕は、唯一ソフトタイヤを履かなかった。ソフトタイヤを履いたライダーたちは、ラップタイムが大きく向上したが、リザルトどおりではないだろう」
「昨日よりラップタイムが少しよくなり、フィーリングもよくなったことはポジティブ。明日、いいタイムをマークするために3本のソフトタイヤが残っている」
「走り出しはよかったけど、路面が冷え、湿度が高まるとよい感じが見つからない。現時点でここでのレースで勝つのは難しい。明日改めて評価するけど、難しいように見える」
■アンドレア・イアンノーネ/チーム・スズキ・エクスター(1分55秒545/12位)
「残念なポジションだが、レースに向けて前進できれば僕たちはポジティブだよ」
「昨日からいくつか重要な改善に取り組んだが、これらはレースペースの向上をメインとしたものだ。ユーズドタイヤでベストラップを記録した。これはいい兆候だ。だけど、1発のアタックでは苦戦している。ニュータイヤを履いても思ったほどの効果が得られず、タイムアタックが難しい」
「セクター3まではトップライダーと同じようなペースだったが、最終セクターではコンマ5秒遅れた。フロントのフィーリングがつかみにくく、最終セクターの最終コーナーでうまく走れない。リアのグリップはいいのだが、結果的にフロントをプッシュしてしまうんだ。この部分の解決に取り組んでいるが、明日は改善できると確信している」
■アンドレア・ドビジオーゾ/ドゥカティ・チーム(1分55秒583/13位)
「今日は珍しい1日だった。昨日とは全く違う。湿度が高かったけど、コースのグリップはよかった。この状況で走ることが重要だ」
「当然、昨日よりも難しかった。時間をフルに使ってたくさんのテストを実施し、最終的な順位はそれほどよくなかったけど、非常に生産的な1日となった」
「新しいカウルで2度ほどコースに出た。僕たちのエンジニアたちは素晴らしい仕事をしたと考える。なぜなら、ウイングレットを使用せずに、特定の空力的なダウンフォースを作ることは簡単ではないからだ。決断を下す前に、この解決策が大きなアドバンテージをもたらすかをコースで試し、長所と短所を見極めよう」
■ダニ・ペドロサ/レプソル・ホンダ・チーム(1分55秒875/16位)
「昨日とは路面の状態が大きく違っていたから、マネージメントが難しい1日だった。同じようなグリップがなかったから、最速ラップを追求せず、フィーリングをよくする仕事に取り組んだ」
「ステップ・バイ・ステップでよくなったけど、十分ではない。レースペースを理解するために、ほぼレース距離に相当するロングランを実行した。悪くなかったけど、フィーリングは最初からよくなかった。明日はフィーリングがよくなることを期待する」
「現時点においては、1年前よりも状況はよいけど、まだ理解が必要なところが幾つかある。僕たちは開幕戦に向けて可能な限りにたくさんの情報を収集することにトライしている」
■アレックス・リンス/チーム・スズキ・エクスター(1分56秒110/17位)
「今日もポジティブだった。多くのことを試し、いくつかの重要な情報を得た」
「限界をみつけるためにプッシュした。転倒しなかったことはポジティブだ。たしかにラップタイムを短縮してよりよいパフォーマンスを得る必要がある。明日はパッケージをまとめて完成させる必要があるね」