競技3日目を迎えたWRC世界ラリー選手権第3戦メキシコは現地3月11日、SS9~17が行われ、前日総合首位に浮上したクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)がリードを広げた。トヨタのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は同6番手につけている。
■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC):デイ3総合2番手
「スピンによって時間をロスしてしまった。満足はしていないが後悔もしていない」
「今日できることはすべてやった。特別変わったことをせず、プッシュし続けたけど、充分ではなかったね」
「クリス(・ミーク)が良い仕事をしたから、同じペースを保つことしかできなかった」
「僕らは集中力を維持して、同じリズムを保ちながらプレッシャーを与え続けなければならない」
「最後まで何が起こるか分からない。パワーステージではボーナスポイントを狙っていくよ」
●オット・タナク:(フォード・フィエスタWRC):デイ3総合4番手
「良い1日だったよ。新型WRカーでのグラベルラリーは初めてだから、1日ずつ改善を進めている」
「午後は良いタイヤ選択ができたと思うし、クリーンな走りができた」
「明日はパワーステージなど、長くてトリッキーなステージがある」
「今年からパワーステージでより多くのポイント稼げるようになった。スマートな走りを心がけて、確実にポイントを獲得したい」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC):デイ3総合9番手
「“掃除役”は、いつだってチャレンジングだけど、今朝はかなりポジティブだった」
「午後はちょっと苦労したけど、全体的には大丈夫だったと思う」
「グラべルでの新車について、多くのことを学んでいる。明日も同じような調子で続けたいね」
「午後はSS15、SS16の2ステージで勝つことできて良かった」
「少し天気に助けられたところがあるから、すべて僕の手柄とは言えないけどね」
■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC):デイ3総合3番手
「今日のステージのためにマシンを準備してくれたすべてのチームスタッフに感謝したい」
「マシンの調子はとても良いし、2ステージを残すところで表彰台圏内のポジションを保っていることは素晴らしいことだ」
「午前中の走行はうまくいった。すこし丁寧に行きすぎたかもしれないけどね」
「午後は理想的なタイヤを選べず、摩耗に苦労したが、きちんと走り切ることができた」
「今の僕たちの目標は、明日のパワーステージでポイントを取ることと同時に表彰台を確実にすることだよ」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC):デイ3総合5番手
「昨日のデイ2で発生したエンジンのミスファイアについては、チームが素晴らしい仕事をして解決してくれた」
「プレッシャーのある状況で要求に答えるのは、簡単なことではないけれど、彼らはそれをやってのけたんだ」
「マシンのフィーリングは良かったよ」
「僕たちは困難のなかで総合5番手という位置にいるけれど、さらにスピードを求めていく必要がある」
「今夜は予習をする時間があるから、改善に向けた準備をするよ」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC):デイ3総合8番手
「ペナルティで遅れた分を挽回することができて、嬉しいよ」
「マシンのフィーリングがとても良く、僕自身も集中してポテンシャルを引き出すことができた」
「午前中の2ステージで勝つことができたこと、そして、チーム通算100回目のステージ優勝を飾れたことを誇りに思うよ」
■シトロエン/シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC):デイ3総合1番手
「午後の走行でライバルたちよりも難しいタイヤを選んだことは分かっていた」
「選んだタイヤでうまくやる必要があった……そうしたら良い結果が出たんだ! この日1番のロングステージで僕は頭ひとつ抜け出ることができた」
「ここまではいい形でラリーをリードしている。この差を明日もキープする必要があるだろう」
「シトロエンC3 WRCのポテンシャルを見せることができて嬉しいよ。良い仕事ができていたことは分かっていたからね!」
「また、通常のコンディションでオジエより速かったことを誇りに思うよ!」
●ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 WRC):デイ3総合15番手
「SS10のフィニッシュ地点から3km手前にある長い左コーナーでリヤのコントロールを失ってしまった」
「マシンは大きくスライドしながらコースを外れ、斜面に落ちてしまった」
「僕たちはマシンをコースに戻そうと努力したけれど、不運なことに(その場所には)手助けしてくれる観客が少なかったんだ」
「その時点まではすべてがうまく進んでいた。マシンの感触は良かったのに、小さなミスがとても高くついてしまった」
「明日はラリーに戻ってステージについて学ぶことに専念するつもりだ」
■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing WRT
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC):デイ3総合6番手
「昨日発生したエンジン温度上昇の問題を、エンジニアとメカニックが解決してくれた」
「おかげで、今日は1日を通してクルマの調子が良く、昨日よりもエンジンのパワーを上げて走ることができたよ」
「ただし、タイヤの選択については間違ってしまった。午後は雨が降ると予想してソフトタイヤを選んだけれど、結局雨は降らなかった」
「タイヤが路面に対して柔らかすぎ、摩耗が進んでしまった。残念だよ」
「最終日は現在の順位を守り、パワーステージでも良い走りをして、なるべく多くのポイントを獲得したいね」
●ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC):デイ3総合7番手
「ヤリ-マティ(・ラトバラ)と同じように、僕も午後のステージではソフトタイヤを選んだ結果、摩耗に苦労した」
「また、どれだけ走りに影響したのかは分からないが、体調も優れなかった。走行中はまだ良かったけれど、SS走行後にクルマを止めると具合が悪くなってしまったんだ」
「しかし、チームのサポートにより午後はだいぶ回復したよ」
「マシンは、エンジニアとメカニックの努力のおかげで1日を通して問題なく走ることができ、走行距離を増やすことができた」
「多くのデータが蓄積されたことで、今後は同じようなコンディションに対して、より正しく対処することができるはずだ」