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WRCメキシコ:「トヨタは熱問題を解決した」とマキネン。3戦連続のポイント獲得目指す

2017年03月12日 17:40  AUTOSPORT web

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WRC第3戦メキシコ ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
3月11日、WRC世界ラリー選手権第3戦メキシコのデイ3が、サービスパークのあるレオン周辺で行われた。TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合6番手に浮上し、ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)は、ラトバラと0.3秒差の同7番手につけた。

 前日のデイ2では、トヨタを含む各チームには高い気温と標高の影響からエンジンの温度が上昇するトラブルが発生。チームはこの対策に追われることとなった。
 TOYOTA GAZOO Racing WRTのエンジニア陣は、対策としてエンジンマッピングの変更などを実施。これが功を奏し、SS9~17が行われたデイ3では、大きなトラブルなく走りきっている。

 しかし、午後の走行では雨を予想してソフトタイヤを選択したものの天候は崩れず。本来のパフォーマンスを発揮できなかったほか、SS11ではラトバラがラインを外して、タイヤを岩にヒットさせるアクシデントも発生した。

 幸い、アクシデントの影響はタイヤのパンクに留まったため、ラトバラは走行を続行。前日からふたつポジションを上げて総合6番手でデイ3を終えている。

 前日総合4番手につけていたハンニネンは、体調を崩しながらも着実な走りをみせ、ラトバラと0.3秒差の同7番手につけている。

「チームスタッフの素晴らしい働きによって、昨日発生したエンジン温度上昇の問題は無事に解決した」と語るのはTOYOTA GAZOO Racing WRTチーム代表のトミ・マキネン。

「しかし、今日はタイヤ選択とパンクにより、遅れをとってしまった」

「ヤリ-マティ(・ラトバラ)は、彼ができる範囲で最善を尽くして戦い、ユホ(・ハンニネン)は体調が思わしくないにも関わらず、よく頑張ってくれた」
「明日は2台揃って完走し、ドライバーズポイントとマニュファクチャラーズポイントの両方を獲得することが我々の目標だ」

 最終日を前に順位をふたつ上げたラトバラは、「明日は6番手という順位を守り、パワーステージでもポイントを獲得したい」とコメント。午後の走行前に体調が回復してきたというハンニネンは、「体調不良が走りにどれだけ影響したのかは分からないが、SS走行後にクルマを止めると具合が悪くなってしまった」と苦労を語った。

 競技最終日となるデイ4は、SS18とSS19の2本で構成される。21.9kmの最終ステージは、ステージ上位5選手に1~5点のボーナスポイントが加算されるパワーステージとなっている。