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SUPER★DRAGON 玲於・洸希・和哉が語る、グループの野望「唯一無二のスタイルを作り上げる」

2017年03月12日 15:03  リアルサウンド

リアルサウンド

SUPER★DRAGON 玲於・洸希・和哉(写真=竹内洋平)

 超特急やDISH//などを擁するEBiDANから派生し、ダブステップとヘヴィロックをポップ・ミュージックに取り入れたエッジの効いたサウンドと、メンバーがステージを広く使って魅了するフォーメーション・ダンスやアグレッシブなパフォーマンスで人気を集める9人組ダンス&ボーカル・グループ、SUPER★DRAGON。今回は3人ごとに分かれてメンバーそれぞれの個性に迫るインタビューの第二弾。ファイヤードラゴンから玲於、サンダードラゴンから洸希と和哉を迎え、それぞれの興味や好きな音楽、憧れの先輩、そして目指すべき理想のグループ像を語ってもらった。冗談を交えながらテンポよく進む3人の会話が、終盤グループの話になると、一気に熱くなるところにも注目していただきたい。(杉山仁)


・「色んな種類のラップができるようになりたい」(和哉)


ーーみなさんは小さい頃、どんな性格で何が好きな子供だったか覚えていますか?


玲於:性格は……悪かった気がします(笑)。


和哉:僕も(笑)。


玲於:僕はもともと仮面ライダーが好きで、変身ベルトを付けながら山を駆け抜けていましたね。今はインドア派なんですけど、小さい頃はアウトドア派だったんですよ。バーベキューに行ったりすると、一日中はしゃいでいたし、川とかも大好きでした。


和哉:僕もめちゃくちゃアウトドア派で、仮面ライダーも好きでした。すごく好奇心が旺盛で、「興味を持ったものはとりあえず触りたい」「思ったことはやりたい」という性格だったと思います。でもそのおかげで怪我も多くて……(笑)。あとは、スポーツも好きでした。小学校1年生で剣道をはじめたんですけど、サッカー、バスケなどスポーツは一通りやっていましたね。


洸希:僕は小さい頃は、すごく弱虫でした(笑)。幼稚園に行くときも、迎えのバスが来たら「行きたくない」と泣いていて。大きい音がするものも苦手で、花火も嫌だったんです。


ーーへええ、それは意外ですね。小さい頃からダンスや音楽は好きでしたか?


玲於:習ってはいなかったですけど、好きな子供でした。近所の友達がダンス好きだったので、教えてもらったのがきっかけでハマっていきました。でも、最初は全然できなくて泣きながらやっていましたね。朝9時ぐらいから、夜の10時ぐらいまで練習して、友達にイチから教えてもらったのに全然覚えられなくて。純粋に楽しそうだったからはじめたわけですけど、そのときに「できなくて悔しかった」のも大きかったと思います。「絶対できるようになってやろう」って思ったんですよ。


和哉:その性格って今も変わってないよね。玲於くんは負けず嫌いなんですよ。スパドラを結成する前もEBiDAN TOKYOとEBiDAN OSAKAの合同の練習があって、ダンスが得意なEBiDAN OSAKAの安藤夢叶くんがかっこいい技を決めたら、それとまったく同じ技を決めたりして。他にも誰かが懸垂をはじめたら、負けじと自分もやるという感じなんです。


洸希:それでドヤ顔をするんですよ(笑)。


ーー和哉さんと洸希さんはどうでしたか?


和哉:僕はダンスをはじめたのはEBiDANに入ってからなので、小学校3年生ぐらいですね。音楽は好きで聴いていて、バラードが好きだったんです。ゆずが好きでした。


玲於:小学校低学年でバラード(笑)。


和哉:ドラマのオーディションでバラードの課題が出て、それがきっかけで好きになったんです。ダンスをはじめたときは、「ダウン」と「アップ」のうちの、「アップ」が全然できなくて苦戦しました。スカウトされるまでは全然興味がなくて、やりはじめてから魅力が分かってきた感じですね。小さい頃は、とにかく仮面ライダーになりたかったので(笑)。


玲於:一緒!


洸希:(笑)。僕はダンスには全然興味がなくて、見ても「何だこれ?」という感じでした。EBiDANに入ってからも覚えがすごく遅くて、「俺、できるのかな……」と思っていて。振りを覚えるのがすごく苦手で、やっと覚えたと思っても、10分間休憩を挟むともう同じ踊りができないということが多々あったんですよ。


和哉:洸希は最初の頃、不安そうだったよね(笑)。


洸希:最初に課題曲を踊ったんですけど、サビ前の振りがすごく難しくて、「もうダメだ!」と落ち込んで練習場の隅で座っていたんです(笑)。玲於くんとかが超ノリノリで踊っているのを見て、「俺だけ違う動きをしてる……」って。でも、徐々にできるようになってから楽しくなってきました。


ーー当時目標にしていた人や、憧れのアーティストはいましたか?


玲於:僕は三浦大知さんですね。歌って踊ってあそこまでかっこいい人ってなかなかいないと思うので。SUPER★DRAGONのメンバー全員がそうなれたら、もうできないことはないですよね(笑)。


和哉:(笑)。僕はAAAさんに憧れていました。みなさんめちゃめちゃ歌が上手いし、僕は日高(光啓)さんが大好きなんですよ。AAAの活動の中でもハッとするようなパフォーマンスをしているし、ソロでも音楽含め活動のセルフプロデュースが本当にかっこよくて。それぞれの活動で色んなバリエーションを持っているのがすごいと思うんです。僕も色んな種類のラップができるようになりたいです。


洸希:僕はダンスや歌とは少し離れてしまいますけど、山田孝之さんをすごく尊敬しています。一度『GirlsAward 2016 AUTUMN/WINTER』で共演したときに(赤西仁とのユニット)JINTAKAの「Choo Choo SHITAIN」のパフォーマンスを観たんですけど、その破壊力もすごくて。それに、どんな演技もできるところにも憧れます。


和哉:特にどの作品が好き?


洸希:自分も(佐藤健演じる主人公・真城最高の)幼少期役で出させていただいた『バクマン。』。山田さん演じる編集者・服部が、最初はだるそうにしていたのにどんどん変化していく演技の切り替わりっぷりが本当に自然でした。


和哉:僕は山田さんだと『勇者ヨシヒコ』シリーズが一番好きです。


玲於:僕は『クローズZERO』の芹沢多摩雄が好きですね。


洸希:ジョージアの缶コーヒーのCMも最高ですよね。シリアスな役もおかしなキャラも、何でも魅力的にできるのがすごいと思います。


・「SUPER★DARAGONでヒューマンビートボックスを極めたい」(洸希)


ーーEBiDANでの活動をはじめた頃は、新しいことばかりで初めての経験や大変なことも多かったと思います。その中でも特に印象に残っていることは?


和哉:僕はジャンくんと毅くんの性格に衝撃を受けました(笑)。ジャンくんはめちゃくちゃダンスが上手いし、毅くんは歌もダンスも上手くて、スタイルもよくてイケメンの完成形というイメージだったんですけど、実際に話してみると意外と抜けていたり、気さくだったりしたんです。ジャンくんは研究生のときから自分のスタイルを追究する姿がかっこいいと思っていたんですけど、一緒のグループになってみると意外にふざけてました(笑)。


ーーそういう性格もある人たちだからこそ、すぐに仲良くなれたんじゃないですか?


和哉:本当にそうですね。


洸希:僕は、EBiDANに入りたての頃に玲於くんと飲み物を買いに行ったことがあったんです。その時代は、僕は玲於くんやジャンくんをすごく尊敬していて。


玲於:その時代は?(笑)。


洸希:僕は玲於くんってダンスが上手いし、かっこいいし、他人思いだし、すごくいい人だなぁと思っていて。そんな玲於くんと2人きりでいること自体にすごく緊張していたんです。そうしたら玲於くんから話しかけてくれて、「大丈夫だよ」って言ってくれて。そのときに、すごく優しさを感じたんですよ。こうやって優しくしてくれる人がいるんだな、って。


ーー洸希さんにとって、「やっていけるかもな」と思えた瞬間だったんですね。


洸希:そうですね。それが今はちょっとしたことですぐムキになる……(笑)。


和哉:洸希も人のこと言えないでしょ(笑)。すぐ熱くなるし。


洸希:性格が似ているんです。でも最初はイメージが違ったから、一緒のグループになってから「あっ、こんな人だったんだ」って(笑)。


玲於:当時はかっこつけたかったんだろうね。僕は色々あるなぁ。でもやっぱり、ファイヤードラゴンの「ARIGATO」で歌を歌ったことですね。僕はもともと歌が苦手で、ダンスだけでやっていこうと思っていたんですよ。でも、SUPER★DRAGONのメンバーが歌っているのを近くで観ていたら、どんどんかっこよく思えてきて。僕も「歌でみんなを楽しませたいな」と思うようになりました。その後「ARIGATO」で歌うことになったので、「本当にARIGATO」という気持ちでしたね(笑)。


洸希&和哉:ぎゃははは!


ーーみなさんが最近ハマっているものというと?


玲於:歌やダンスは当然として、それ以外ならアニメですね。超特急のリョウガくんと会ったら、ずっとアニメの話をしています。今好きなアニメは……沢山ありますけど、『文豪ストレイドッグス』。僕は熱いバトルものが好きなんです。宮野真守さんや中村悠一さんのように声優さんにも好きな人が多いですね。声だけの仕事って表現力が重要だと思うので、僕が舞台をやらせてもらうときにも、表情を変えずに声だけで演技するところで参考にさせてもらいました。宮野さんはライブもやられていますけど、そのステージの作り方もすごくて。これは僕が身長が伸びなくなった原因かもしれないんですけど、中学1年生の頃から、夜更かししてアニメを観ていたんですよ(笑)。休日はひとつの作品を一気に観たりもします。


洸希:この間「オススメのアニメを教えて」と聞いたときも、どの作品もだいたい内容を知っていて、全部「観たほうがいい」って言うんです。僕はオススメを聞いているのに(笑)。


玲於:アニメは本当に好きなので、「Pendulum Beat!」が『遊☆戯☆王 ARC-V』のオープニングテーマに決まったときは本当に嬉しかったです。


和哉:僕はマンガですね。もちろんアニメも面白いですけど、マンガは「こういう動きしているのかな?」と自分なりの想像ができるのが好きなんです。『NARUTO-ナルト-』が一番好きですけど、最近は『双星の陰陽師』がお気に入りです。僕は基本的に、イケメンで強いキャラが好きですね。


玲於:『HUNTER×HUNTER』のキルアとか?


和哉:そうそう。『NARUTO-ナルト-』だったらサスケだし、『双星の陰陽師』だったら斑鳩士門。かっこよくて強いのが僕の中での最強キャラなんです。熱い男と男のぶつかり合いを描いたマンガが好きですね。マンガは毅くんも好きなので、2人で一緒に話したりしますね。


洸希:僕はもう、ヒューマンビートボックスです。


ーー洸希さんのビートボックス好きは有名ですね。


洸希:メンバーにも「飽きないの?」と言われるんですよ(笑)。よく彪馬にそう言われたりするんですけど、彪馬もK-POPが大好きだし、それと同じなんですよね。それが僕にとってはビートボックスです。ある意味これは、SUPER★DRAGONのおかげなんですよ。もともとはグループが始まる前にジャンくんがやっていて、スパドラに入ってからジャンくんと話すようになって教えてもらうようになりました。最初は(ビートボクサーの)Daichiさんを聴いたり、海外のものを観たりしていましたね。でもある日、僕が大好きなNaPoMさんを見つけたんです。NaPoMさんはインワードリップベースとリップロールを極めていて、その音が大好きになって。僕は高速ビートよりも低い音や特徴的な音が好きで、NaPoMさんは重低音がヤバかったんです。「俺のこれからの人生が変わった」と思いました。それからというもの、他のビートボクサーの方の動画もたくさん見て、「SUPER★DARAGONでこれを極めたい」と思ったんですよ。


ーー和哉さんに「はじめた頃は不安そうに見えた」と言われていた洸希さんが、SUPER★DRAGONで一番の趣味を見つけてしまったんですね。


洸希:(笑)。本当にジャンくんのおかげですよ。


和哉:色々とジャンくんに影響されているよね。ノリもそうだし、音楽好きなところもそうだし。僕もジャンくんや彪馬に影響を受けて最近はK-POPを聴くようになりました。


ーー他にも最近どんな音楽を聴いているのかを教えてもらえますか?


洸希:最近はアリアナ・グランデやテイラー・スウィフトのような洋楽を色々と聴くことが多くて、トラップミュージックやEDMも好きです。色んなものが好きなんですよ。日本だとGReeeeNさん。個性のある歌い方と、誰にも出せない歌声がたまらないです。「キセキ」は失敗して落ち込んだときに聴くと涙がでるぐらいいい曲だし、何もないときに聴いても感動する。でも、映画『キセキ ーあの日のソビトー』はまだ観れていないですね。


玲於:僕はクリス・ブラウンのようなブラック・ミュージックが好きです。他にはダンスに合うような曲を聴きます。LiteFeet(ライトフィート)というジャンルのダンスに合う軽快なヒップホップも聴いたりしていますね。


洸希:クリス・ブラウンで思い出した! 僕はピットブルの「International Love ft. Chris Brown」がめちゃくちゃ好きです。好きな曲は、洋楽でも歌詞までチェックしますよ。


和哉:僕は洸希ほど洋楽を聴いているわけではないし、玲於くんほどダンスに詳しいわけでもないですけど、色んな曲を聴いていますね。


玲於:僕はよく、毅と超特急さんの話もします。先輩だからというわけではなくて、純粋に好きなので。DISH//さんもそうで、ライブのDVDを観て「ここヤバかったよね」「ここがかっこいい」って話しているんですよ。本当にリスペクトしています。


和哉:かっこいいよね。でも、普通に「尊敬」って言えばいいやん(笑)。


玲於:さっきまで洋楽の話をしてたから、それを意識して……(笑)。


・「いつか世界に行ってみたい」(玲於)


ーー選ぶのは難しいかもしれませんが、特に憧れの先輩というと?


玲於:僕はもともとEBiDANのファンだったんです。超特急さんも本当に結成当初から見てきたし、他のグループも大好きで。それから自分もEBiDANに入ることになったので、挙げるのは本当に難しいです。みんな大好きなので、箱推しですね……。


ーー全員好きなのに、ひとりを選ばせないでよ、と(笑)。


玲於:(笑)。僕はDISH//の(小林)龍二くんのダンスに憧れてこの世界に入ったんです。でも本当に全員かっこいい。


和哉:それはそうだよね。僕はあえて言うなら2人いて、ダンスだと超特急のカイくん。ひとつのスタイルを極めるのもいいですけど、カイくんは枠にとらわれず色んなジャンルの表現や、表情の作り方をしていると思うんです。もうひとりは、PrizmaXの(清水)大樹くん。大樹くんのラップがすごく好きなので。


洸希:僕はあえてあげるなら、超特急のユーキくん。「Kiss Me Baby」での表情と見せ方がめちゃくちゃかっこいい。ユーキくんってさ、表情がすごいよね。


和哉:そうそう!


洸希:優しくて笑顔になれるような曲は笑顔が素敵だし、ガンガン攻める曲はキリッと決めていて。僕はパフォーマンスのときの表情ではユーキくんと玲於くんにすごく影響を受けました。この2人がいたから僕の今の表情があるという感じです。


ーー洸希さんはアルバムのリリース・インタビューの際にも、玲於さんから表情を学んだという話をしてくれましたね。


玲於:そして実は、僕が表情を学んだのはユーキくんなんですよ。


洸希&和哉:おおーっ! 繋がった!


玲於:EBiDANに入って最初のライブのときに、花道でユーキくんと向かい合わせで踊ったんですけど、そのときにユーキくんが本当に楽しそうで、「こんなに感情を出していいんだ」と思って。そこから表情に気を付けるようになりました。


ーーSUPER★DRAGONの場合はダブステップやヘヴィロックを取り入れた音楽性が特徴的で、これはEBiDANの先輩たちともまた違う個性になっていますね。


和哉:他のグループではできないことをやれていることは、僕らもすごく嬉しいです。「俺たちのスタイルは唯一無二のものなんだな」と感動したし、他にはない表現なので、これから自分たちで作り上げていくのが楽しみだな、と思ったのを覚えています。


玲於:僕も「この曲で頑張っていけば、きっとすごいものになるんじゃないか」と思ったし、活動を続けていく中で「このグループとこのメンバーなら、いつかきっとすごいことができるんじゃないか」とも思いはじめていて。今は「いつか世界に行ってみたい」という気持ちも出てきているんです。もちろん、そのためにはまだまだ努力が必要ですけどね。


洸希:それまでEBiDANでは可愛く見せる曲しかやったことがなかったので、最初は「このかっこいい曲をどんな風に自分たちで表現していけばいいんだろう」と考えました。それをみんなで極めて、トップになれるように頑張っていきたいと思っています。


和哉:「人生をかけてSUPER★DRAGONをやっていく」という気持ちです。もちろん、他にも色んなことを頑張りたいですけどね。最近僕は、ツッコミ役になりたいんです(笑)。


ーーああ、和哉さんは周りを冷静に見ている感じがするので、すごく合っていそうですね。


玲於:でも、ボソッと言うんですよ(笑)。ツッコミが近くの人にしか聞こえない……!


ーー(笑)。ダンス&ボーカル・グループは音楽もパフォーマンスも追究しなければいけない、とても難しいものだと思います。みなさん自身はどんな魅力ややりがいを感じていますか?


玲於:好きでやっていることなので、難しければ難しいものであるほど楽しいんです。「もしかしたらできないんじゃないか?」と思えるぐらいのほうが絶対に楽しい。


和哉:うん。越えられないと思えるような壁を自分たちで設定して、その壁を超えるつもりで頑張るのって、すごくやりがいのあることだと思います。「世界に行きたい」という話だって、今はただの夢かもしれないですけど、これからどうなるかは分からないし、もしかしたら可能性はあるかもしれないですし。


玲於:「夢」と「目標」の違いってありますよね。夢は今じゃ絶対叶えられない(でもいつかは叶えたい)もので、目標は自分たちが頑張れば越えられる壁で。


ーーだから「目標」をひとつひとつクリアして最終的に「夢」を叶えたい、と。


玲於:そうできたら嬉しいです。先輩たちのように1万人規模の会場でワンマンができるようなグループになりたいし、本気で世界にも行きたいと思っているんです。とはいえ、すぐには無理なので、まずは日本で大きな会場でライブができるように頑張っていきたいです。


和哉:先輩たちがワンマンで1万人規模のお客さんを湧かせているのって、本当にすごいことだと思います。「あれだけの人が自分たちだけを観に来てくれる感覚って、一体どんなものなんだろう?」って。


玲於:『a-nation island AsiaProgress ~5th Anniversary~』のオープニングアクトとして代々木第一体育館のステージに立ったときも、自分たちだけでこの規模のお客さんを感動させている先輩たちのすごさを実感しました。活動をはじめてからこれまで、本当に濃厚な時間だったので、他にも思い出は沢山あります。


和哉:僕はこれまでやらせてもらった3回のワンマンライブの中で、そのたびに成長を実感できたことが思い出に残っています。そこで自分たちの現状を再確認できたことが、今の活動に繋がっているんじゃないかと思うので。


洸希:僕はツアーですね。初めて5大都市ツアーをしたとき、最初はすごく緊張しました。僕らのライブを観るために遠いところから来てくれるお客さんもいて、情けないパフォーマンスはできないというプレッシャーもあって。でも、あとでパフォーマンスの映像を振り返って「ここはもっとこうしよう」とみんなで自主的に話し合うようになったのは、ツアーに出るようになってからだったんですよ。


ーーそうやって、活動を続ける中でみなさんのグループへの向き合い方も変わっていったんですね。デビュー・アルバム『1st Impact』をリリースした今、これからどんなグループ/アーティストになっていきたいと思っていますか?


和哉:歌って踊れるかっこいいアーティスト、というのはみんな思っていることだと思いますけど、僕はメンバー全員が何かで突出しているようなグループになれたら嬉しいです。それぞれ得意なことや誰にも負けないものを持っていて、そのバラバラの個性が噛み合って、最高の存在になるようなグループになれたらいいなと思います。


洸希:個人的には、トーク力も鍛えたいです。たとえばテレビで活躍するアーティストの方々って、歌もダンスも上手いのに、バラエティの力もすごいじゃないですか。僕もすべてに挑戦できるオールマイティーな人を目指したいです。それから「自分と言ったらこれだ」という特技も持ちたいですね。


玲於:それに、色んな仕事もしてみたいよね。僕は俳優としてもグループとしても頑張りたいし、声優の仕事にも挑戦してみたいです。そうやって色んなところに出ていって、SUPER★DRAGONの存在を知ってもらいたい。それに、それぞれが他の場所でも活躍すれば、逆にSUPER★DRAGONから他の色々なカルチャーに触れてもらえるような機会もできていくと思うんですよ。そうやって、色んなカルチャーを繋げられるような存在になれたら嬉しいですね。
(取材・文=杉山仁)