ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、早期のテストデータの分析結果から、フェラーリ、メルセデス、レッドブルは後続チームに最大1.5秒の差をつけてくる可能性があると述べた。
合同テスト最終日の時点では、どのチームが優位に立つかについては不確定要素が多い。しかしシュタイナーは、主に空力面に注ぎ込めるリソースの量を理由に、上位3チームがはるかに優位であると確信している。
「上位3チームとそれ以外のチームの間には、1秒から1.5秒の差が開くと思う。(原因は)空力によるものだ。我々も取り組む必要があるが、オーストラリアGPのためではない」
「大規模チームには常に多くのリソースがあり、それは予想できることだ。メルセデスやフェラーリ、レッドブルが他チームより優れた結果を出したことは驚きでもなんでもない。彼らはより多くのリソースでより多くのテストができるのだから、当然の結果だ」
開発競争が進むにつれて、1.5秒の差が広がる危険性はあるのだろうか。この問いにシュタイナーは「差が縮まることはないと思う。だが開発が進めば得られる結果は小さくなるので、大差をつけられている小規模チームは大きな進歩を遂げられるだろう」と答えている。
中団チーム同士の差は少ないように見えるが、シュタイナーはハースがどのあたりに位置するかの確信を得ていない。しかし、ウイリアムズがトップ3以下のチームでは首位に躍り出るだろうと考えている。
「ウイリアムズは中団チームのなかでは多少優れていると思うが、確かめるにはあと数日が必要だ。オーストラリアで明らかになるだろう」とシュタイナー。
ウイリアムズのパフォーマンス・チーフであるロブ・スメドレーは、チームがどのレベルに行き着くかという点で、慎重な意見を述べている。
「今週の走行からわかることは、マシンに根本的な問題が見当たらないということ。だから、私たちは1日に160周以上もの走行を行っているんだ。これには満足している。(今シーズン)どの位置につけられるかは、オーストラリアで大体わかるだろう。けれども、本当の位置を知るためには4レースを走らなければならない」
「もし問題があったとしても、自チームも競合チームも素早く修復してくるから、現在どのポジションにいるかはあまり重要ではない。できるだけ急いで開発を進めていくことが大切になる」