セント・ピーターズバーグで開催されているインディカー・シリーズ開幕戦。11日に行われた予選では、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が通算45回目のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は2015年のデトロイト戦以来となるQ3に進出し、予選5番手から決勝レースに挑む。
午前中に行われて45分のプラクティス走行でも、前日トップだったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が速さを見せトップをキープ。プラクティス2で早々にクラッシュを喫し走行を重ねることができなかった佐藤琢磨は、19周を走行し17番手となった。
午後3時前に今年最初の予選がスタートする。ロード/ストリート戦の予選はQ1~Q3のノックアウト方式だ。
Q1はふたつのグループに分かれて走行が行われ、グループ1はパワーが1分1秒0506をマークしトップタイムで通過する。
グループ2では、1回目のアタックでセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)がクラッシュし赤旗に。残り3分で再開となりディクソンが1分00秒9602でトップ。琢磨も3番手でQ2へ進む。昨年の王者シモン・パジェノーは7番手となりQ1で敗退となった。
12台で争われるQ2には、ホンダ勢が9台、シボレー勢は3台が進んだ。Q2でもディクソンが速さを見せトップ通過を果たす。ジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、佐藤琢磨と続き、パワーはラストアタックで5番手に滑り込み、6番手にはトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)が入った。
ポールポジションを争うファイアストン・ファスト・シックス。琢磨がファスト・シックスに進んだのは、2015年の第7戦デトロイト以来だ。
各車、ソフトのレッドタイヤでポールポジションをかけたタイムアタックへ挑む。ホンダ勢に押され気味だったシボレー勢だが、パワーが1分1秒0640でトップタイムをマーク。ディクソンを抑え通算45回目のポールポジションを獲得した。2番手はディクソン、3番手はヒンチクリフが入った。
セント・ピーターズバーグで7回目のポールポジションとなるパワーは、「最後のラウンドはタイヤが非常に良かったよ。Q2では少し間違ったセッティング変更をしてしまったんだ。ポールに入れることはとてもハッピーだね」とコメント。
琢磨は5番手を獲得。初日はクラッシュを喫し最下位に終わった琢磨だったが、予選では安定した速さを披露した。