WRC世界ラリー選手権第3戦はメキシコは3月10日、マシン輸送の遅れからキャンセルされたSS2~3を除く、SS4~8の5SSが行われ、クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が総合首位に浮上した。前日のSS1でトップタイムをマークしたユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)は総合4番手となっている。
本格的なグラベルステージを迎える競技2日目は、スタート前に波乱が起きた。
この日はSS2~8の計7SSが予定されていたものの、前日にSS1が行われたメキシコシティからサービスパークが置かれるレオンに向かっていた輸送車が事故渋滞に巻きこまれ、マシンの到着が遅れてしまったのだ。
これにより、やむなくSS2~3がキャンセル。今大会最長の54.9kmで争われるSS4がオープニングを務めることとなった。
このステージでは、今季初のステージ優勝を獲得したミークが総合首位に浮上。その後、SS5~6でやや遅れたものの、ミークはレオンのミニ・サーキットで行われたSS7でふたたびトップタイムをマーク。SS8でも同2番手タイムを記録し、競技2日目を終始リードした。
総合2番手は20.9秒差でセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が続き、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)が3番手につけている。
開幕2戦で不運に見舞われたヌービルはSS5~6を制したものの、チームメイトのダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)とヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)と同様にエンジンのミスファイアに見舞われてしまう。
これによりSS7~8ではペースダウンを余儀なくされ、ヌービルは2ステージで約40秒のタイムロス。最終的にミークに約1分のギャップがついている。
4番手には初日を首位で終えたハンニネンが入り、チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)はトップから2分30秒遅れの総合8番手でこの日の走行を終えている。
競技3日目の現地11日はSS9~17の9ステージが行われる。