バルセロナF1テスト最終日の走行を終えたバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンがそれぞれ、メルセデスの新車のパフォーマンスを最大限引き出せたとは思っていないと示唆した。
10日、午前中はボッタス、午後はハミルトンが走行を担当、ボッタスは1分19秒845で4番手(スーパーソフトタイヤ)、ハミルトンは1分19秒850で5番手(ウルトラソフトタイヤ)だった。フェラーリのキミ・ライコネンがこの日1分18秒634をスーパーソフトでマーク、トップに立っている。
テスト2回目に持ち込んだ新パーツのうち、うまく機能しなかったものがあるとメルセデスのノンエグゼクティブチェアマン、ニキ・ラウダは明かしている。
アップデートについて聞かれてボッタスは「いろいろなアップグレードを持ち込んだけど、そのうちのいくつかは完璧ではなかった」と認めた。
「期待以上のパフォーマンスのものもあれば、期待に少し届かないものもあった」
「それがマシンバランスに影響している。新しいパーツを導入したときには、突然よくなるわけではないんだ」
「これから解き放たなければならないものが残っている。いずれパッケージのパフォーマンスを最大限に引き出せるはずだ。そうすれば予定どおりにうまくいく」
「メルボルンに持ち込むパーツからは最大限の力を引き出せるだろう」
チームメイトのルイス・ハミルトンも、新車のスイートスポットをまだ見つけることができずにいると認めた。それでもフェラーリやレッドブルと戦うための基盤はできていると感じているという。
「力を最大限に発揮できるような状態にマシンを持っていけずにいる。だから、ライバルと同じぐらい速く走れるのかどうか、分からないんだ」とハミルトン。
「それはいずれ分かるだろう。戦えることを願っているよ。彼らはとてもいい仕事をしている」
「僕らはもっとポテンシャルを見つけ出せるのか。それは時がたてば分かる。テストではマシンを理解して、その力を引き出すことに集中していた。ただ、ライバルたちがかなり速そうなのは確かだ」
「今週、彼ら(フェラーリ)のペースは素晴らしかった。レッドブルも速い。通常はどのチームも開幕戦にアップグレードパッケージを持ち込むから、この2チームと僕らは接戦になると思うよ」