第2回バルセロナF1合同テストが4日目最終日を迎え、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが開幕前最後の走行を行った。レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、テスト期間に多数の問題に見舞われ、これを解決するのは簡単ではないが、開幕戦オーストラリアの前に状況の改善を図りたいと語った。
8日間のテスト期間を通して、マクラーレン・ホンダには何度もトラブルが発生、アロンソもストフェル・バンドーンも満足に走行できないまま、開幕を迎えることになった。
プレシーズンテスト最終日も、電気系のトラブルにより、アロンソは2度にわたってコース上でストップ。わずか43周しか走れず、ウルトラソフトタイヤで記録した1分21秒389で13人中11位に沈んだ。
「プレシーズンテストをこんな風に締めくくりたくはなかった。昨日起きた電気系の問題を解消できなかったので、マシンのパワーが断続的に失われるという問題の原因を特定するため、一日を通してマシンに変更を加えながら走り続けた」とブーリエ。
「この2週間のテスト期間、多数の問題に見舞われたが、マシンについて多くのことを学べたのは間違いないし、対処すべき問題も把握している。率直に言うと、これらの問題は突然解決できるようなものではない。しかし、わずか2週間後のオーストラリアGPの前に、マクラーレンとホンダの両方が問題点について改善を図れるものと期待している」
「チームのスタッフは日々、我々が前進し続けられるよう、辛抱強く、懸命に作業にあたってくれた。チームのメンバーのハードワークと強い決意に感謝し、これを心から誇りに思う」
「どう考えても、我々にとって楽なテスト期間ではなかった。だが状況を好転させ、軌道に戻り、正しい方向に向かうための解決法を見つけたいという意欲はこれまで以上に高い」