フロリダ州セント・ピーターズバーグで開幕を迎えたインディカー・シリーズ。10日は2回のプラクティス走行が行われ、ホンダエンジンにスイッチしたチップ・ガナッシのスコット・ディクソンがトップに立った。インディカー8シーズン目に挑む佐藤琢磨は、クラッシュに見舞われ最下位で初日を終えた。
今年も開幕戦の舞台となるセント・ピーターズバーグ。初日は45分間のプラクティス走行が2度行われた。
午前中のプラクティスでは、アンドレッティ・オートスポートのマルコ・アンドレッティが1分3秒7559でトップに立つ。
今シーズンから再びホンダエンジンを使用するチップ・ガナッシ勢も速さを見せ、2番手にトニー・カナーン、3番手にディクソンがつけた。
連覇を狙う昨年のチャンピオン、シモン・パジェノーは5番手。アンドレッティ・オートスポートに移籍し、26号車で8シーズン目のインディカーに挑む佐藤琢磨は16番手で1回目のプラクティスを終えた。
午後に行われた2回目のプラクティスでは、各車がソフトタイヤのレッドタイヤを使用しタイムを上げる中、チップ・ガナッシが勢いを見せる。1分2秒5591で初日トップに立ったのはディクソンだった。
「快適だね。冬に基本的な変更をいくつかしただけで、以前のクルマが持っていたものとはまったく違うリズムになったよ。でも金曜日だからね。何も意味するものではないさ」とコメント。
チームメイトのカナーンが3番手、チャーリー・キンボールが4番手。チップ・ガナッシ勢に割って2番手に入ったのはチーム・ペンスキーのウィル・パワー。
昨年はプラクティス走行でクラッシュを喫し、ポールポジションを獲得するもクラッシュの影響で出場を断念したパワー。今年もプラクティス1回目でクラッシュを喫したが、午後のプラクティスでは挽回する速さを見せ上機嫌だ。
「いいセッションだったよ。間違いなく車は進歩をしている。ここにいられることが素晴らしいし、シーズンを始められるのが素晴らしいね」とパワー。
デイル・コインに移籍したセバスチャン・ブルデーが5番手。名門ペンスキーから挑むジョセフ・ニューガーデンが6番手に入った。
佐藤琢磨にとっては厳しい初日となった。プラクティス2の序盤でクラッシュを喫しマシンは大きなダメージを負う。幸い琢磨には怪我はなかったが、午後のセッションは走ることができず、初日を最下位で終えた。
「今日はとても短い45分のセッションでした。僕たちは強さを示せたと思います。2回目のセッションは、問題があってタイムを出せなかった。言葉には表せないですね」
「ここに戻ってこれて、シーズンをスタートできることに興奮しているし、明日はいい一日を過ごしたいですね。追いつくためにやることはいっぱいありますよ」と琢磨は語っている。