第2回バルセロナF1合同テストが4日目最終日を迎え、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが開幕前最後の走行を行った。この日もパワーが失われるというトラブルが発生し、チームは貴重な走行時間を失った。ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏は、チーム全員にとって困難なプレシーズンテストだったと認めている。
前日の9日、マクラーレン・ホンダに電気系の問題が発生、ストフェル・バンドーンは午前中に2度、コース上でストップした。チームは翌日のテスト最終日に備え、夜の間にパワーユニットとシャシーの電気系コンポーネンツを多数交換したが、結局トラブルは解消されなかった。電気系の断続的なトラブルのため、アロンソは午前中、2回にわたってコース上でストップ。チームはパーツを交換しながら周回を続け、トラブル原因の特定を目指したが、詳細は明らかになっていない。
「テスト最終日もまた、チーム全員にとって厳しい一日になりました。昨夜、調査を行い、パーツを交換したにもかかわらず、またもや電気系トラブルに見舞われたのは残念です」と長谷川総責任者は語った。
「そのために今日のテスト作業のうち、かなりの大部分を、マシンがパワーを失うという問題を引き起こしている原因の特定に費やしました。その結果、走行プランを変更せざるを得ず、困難な一日になりました。しかし午後にはテストプログラムの重要な部分を完了し、多少挽回することができたと思います」
「冬季テストは全体的に私たちにとって辛い展開になりましたが、チームが前進するために信じられないほどの努力をしてきたことは事実です。チームのメンバー全員、ひとりひとりに心から感謝しています。彼らはマクラーレン・ホンダの誇りです」
「(開幕戦)メルボルンまでには少し時間があります。オーストラリア行きの飛行機に乗る直前まで、マクラーレンとともに粘り強く努力をしていきます」