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嵐メンバー主演の月9ドラマと楽曲の関係性は? 『貴族探偵』主題歌「I'll be there」への期待

2017年03月11日 07:03  リアルサウンド

リアルサウンド

 嵐の通算51枚目のシングル『I’ll be there』が、4月19日に発売されることが発表された。表題曲は、4月17日よりスタートするフジテレビ系月9ドラマ『貴族探偵』の主題歌。テレビドラマ史において数々の名作を生み出してきた月9枠は今年で30周年を迎える。その記念すべき年の幕開けを飾る作品で相葉雅紀が主演を務め、あわせて嵐が主題歌を担当することとなった。


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 嵐のメンバーはこれまでも月9作で度々主演を務め、嵐がその作品の主題歌を担当してきた。嵐の中で初めて月9の主演を務めたのが、松本潤。『夏の恋は虹色に輝く』(2010年)というラブストーリーへの出演で、二世俳優が恋や仕事に奮闘する姿を演じた。主題歌の「Løve Rainbow」は32枚目のシングル曲。ストリングスの美しいメロディに王道の恋愛要素がたっぷり詰まった歌詞をのせたラブソングだ。同曲のTV歌唱では松本がセンターに立ち、指揮者のような振りでメンバーを先導するパフォーマンスが印象的だった。


 その後主演を務めたのも松本で、探偵事務所を舞台に描かれる青春群像劇『ラッキーセブン』(2012年)に出演。主題歌となった「ワイルド アット ハート」は37枚目のシングル曲。コンサートなどでも盛大に盛り上がるパーティーチューンで、スタンドマイクを使用し、やんちゃな表情で歌う嵐の姿が好評を博した。松本と大野智のユニゾンでの見せ場が多く、終盤には松本がマイクスタンドを蹴ってステージの外に出すという、まさにワイルドな演出も。“人生一度きりだから楽しもう”というメッセージがこめられたポジティブな楽曲だ。


 そして、次クールは松本から大野へ主演のバトンが渡された。『鍵のかかった部屋』(2012年)で大野は月9初主演を務め、防犯オタクの男が密室の謎を解き明かし事件を解決するという、風変わりな役柄を演じた。主題歌の「Face Down」は38枚目のシングル曲。TV披露時には全身黒で統一したタイトな衣装にヘッドセットというスタイルで、サビでは大野を中央に据え、ダンサブルなビートがきいたシリアスな楽曲を踊りきった。


 それから2年後、松本が『失恋ショコラティエ』(2014年)で久々の月9主演に。思いを寄せる人を振り向かせるために腕を磨く、パティシエ役を好演した。主題歌の「Bittersweet」は42枚目のシングル曲。ボーカルエフェクトの入ったイントロが印象的な同曲は、松本以外でソロをパートをまわしていき、中盤の<誰よりも君を>という見せ場で松本が決めるという演出が取り入れられていた。ドラマの内容に沿った“苦くて甘い”ラブソングである。


 翌年、相葉がいよいよ『ようこそ、わが家へ』(2015年)で月9初主演を務め、様々な問題に対峙する中で成長していく家族の長男役を演じた。主題歌の「青空の下、キミのとなり」は46枚目のシングル曲。3対2の歌い分けで呼応しあう曲展開やフォーメーションでみせるダンスが特徴的で、シリアスな曲調で始まり、終盤にむかって明日への希望の光が差す楽曲だ。いま思えば、物語のトータルを描いているような仕上がりの曲だった。なお、相葉はパフォーマンスの最初と最後などでセンターを飾っている。


 これまでの嵐の月9主題歌はドラマの世界観を盛り上げる役割を果たし、楽曲パフォーマンスでは主演を務めるメンバーが見せ場を担ってきた。『貴族探偵』の主題歌である「I'll be there」もおそらくこれまでの流れを踏襲したものになるだろう。タワーレコードのリリース情報には「ドラマのミステリアスな世界観とリンクするような、ダイナミックかつ華やかなメロディーに彩られたクールな楽曲に、魅惑的な5人が歌い上げていく。まさに“大人の嵐”を感じさせる1曲」との記載も。ドラマの放送はもちろん、パフォーマンスで相葉がどのような動きを見せるのか今から楽しみである。(竹上尋子)