トップへ

スーパー耐久もてぎは土・日で2レース開催。トップドライバー多数参戦でより賑やかに

2017年03月11日 06:10  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

スーパー耐久2016 スタートシーン
2017年スーパー耐久シリーズ開幕戦の舞台となるツインリンクもてぎは、4月1日(土)、2日(日)の両日で、それぞれ200分間の決勝レースを開催することを発表した。

 今季のスーパー耐久は、FIA-GT3マシンが競うST-Xクラスを筆頭にST-1~ST-5までの6クラスで争われていたなかにST-R、ST-Zという2クラスが新設され、最大8クラスで争われることになる。

 ST-Rは、現在世界中で人気を博しているツーリングカーカテゴリーのTCRマシンで争われるクラス。現在、このST-Rは童夢が投入する2台のホンダ・シビックTCRとバースレーシングプロジェクトが走らせるアウディRS3 LMSの3台の参戦が決定しており、今後の盛り上がりが期待されている。
 また、もうひとつの新クラス、ST-Zは近年高速化が著しいGT3に換わる車両としてジェントルマンドライバーから注目を集めているFIA-GT4マシンを使用するクラスだ。

 このようにシリーズの構成が変化するなか、14年以来スーパー耐久開幕戦の舞台となっている“もてぎ”でも新たな試みが行われる。

 今季の開幕戦は、昨年までは5時間のレースを全5クラスの車両が入り乱れるかたちで争われていた決勝レースを、土曜、日曜に分割。土・日の2日間それぞれで200分の決勝が2回行われることになる。

 さらに、この変則的な決勝では出走クラスも分けられることになり、土曜日は新設されたST-R、ST-Zをはじめ、ST-1、ST-2、ST-5の計5クラスが出走。日曜日にST-X、ST-3、ST-4クラスのマシンがレースを行う。

 このレースフォーマット変更により、同一クラス同士のより拮抗したバトルが期待される。なお、このようなクラス区分は開幕戦もてぎだけで行われる予定だ。
■国内トップドライバーが続々参戦

 これまでも多くのトップドライバーが参戦してきたスーパー耐久だが、今季はスーパーGT、フォーミュラ・ニッポンでタイトルを獲得するなど、国内トップドライバーとして知られる本山哲がST-3クラスに参戦する。

 ニッサン・フェアレディZでフル参戦する本山と、同クラスでトヨタ・マークXを走らせる服部尚貴とのバトルは、多くのモータースポーツファンが期待していることだろう。

 また、最高峰クラスのST-Xには荒聖治、星野一樹、吉本大樹、野尻智紀らが名を連ねているほか、09年のスーパー耐久チャンピオンである片岡龍也がチーム監督として復帰することがアナウンスされている。

 さらに、サポートレースのTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZレースには、脇阪寿一が昨年に引き続き参戦することが決定。昨シーズンの86/BRZレースは井口卓人をはじめ青木孝行、平中克幸、織戸学などの現役GTドライバーも多数参戦しており、こちらも決して見逃せない。

■激戦区のST-XとST-4クラス
 ポルシェ911やフェラーリ488、ニッサンGT-Rなど世界中のメーカーが力を入れているFIA-GT3マシンで争われるST-Xクラスは、年々バトルがハイレベル化している。

 昨年は年間タイトルを獲得したスリーボンド日産自動車大学校GT-RをはじめとするニッサンGT-R勢の活躍が目立ったが、ライバルたちもやられっぱなしではないはずだ。

 ST-Xに劣らぬ激戦区なのがST-4だ。このクラスには、ホンダ・インテグラタイプRや同シビックタイプR、マツダ・ロードスター、トヨタ86、スバルBRZなど、お馴染みのスポーツカーが多数参戦している。

 クラス優勝争いはコンマ1秒で勝敗を分ける大接戦で、毎戦のように優勝を賭けたデッドヒートが繰り広げられている。

 前述したスーパーカーから、ST-5クラスのトヨタ・ヴィッツやマツダ・デミオといった大衆車まで、非常に幅広い車種のマシンが戦う姿を一度に見ることができ、同時にトップドライバーに会うことができるのもスーパー耐久の醍醐味である。