2017年のWEC世界耐久選手権LMP2クラスへ参戦するGドライブ・レーシングにアレックス・リンが加入する可能性が浮上した。
これまでにウイリアムズF1の開発ドライバーを務めたほか、昨シーズン後半にはマノーからWECにスポット参戦したリン。
現在、リンはスペイン・アラゴンで行われているGドライブ・レーシングのテストに臨んでおり、今季はロマン・ルシノフ、ピエール・ティリエとともに26号車オレカ07・ギブソンで初のシリーズフル参戦を果たすことになりそうだ。
これまで、Gドライブ・レーシングの残り1席についてはパストール・マルドナドやウィル・スティーブンスなど、元F1ドライバーの名前も取り沙汰されていた。
ルシノフは「昨年のアレックスは、良い実績を残したと思っている」と、リンの走りを評価する。
「何名かのビッグネームと交渉をしてきたが、最終的にアレックスをテストに呼ぶことに決めたんだ」
GP3でチャンピオンを獲得し、GP2では優勝経験もあるリンは、1月にフォーミュラEに参戦するDSバージンのリザーブドライバーに就任し、メキシコePrixのシェイクダウン・セッションではホセ-マリア・ロペスの代役を務める予定となっている。
また、リンはフォーミュラEと日程が重複しているWEC第4戦ニュルブルクリンクを欠場。ニューヨークePrixのダブルヘッダー戦でロペス、またはサム・バードの代役を務める見込み。
スポーツカーカテゴリーに絞っても、リンはIMSAスポーツカー・チャンピオンシップのセブリング12時間とプチ・ル・マン、5月開催のニュルブルクリンク24時間耐久レースにBMWから参戦する。
「WECに参戦することになれば、今年はとても忙しい1年になるね」とリン。
「ここはグリッド上でもっとも潤沢な資金をもつLMP2チームのひとつだ」
「多様性は僕の好むところ。今年はGTカーとプロトタイプカーで良いパフォーマンスを発揮したいと思う」