メルセデスのノンエグゼクティブチェアマン、ニキ・ラウダは、今週のテストに持ち込んできた新しいパーツが期待どおりのパフォーマンスをもたらさなかったため、開幕戦までに改善する必要があると語った。
第2回プレシーズンテストの3日目、午前中に走ったルイス・ハミルトンはウルトラソフトタイヤで全体の2位、午後のボッタスはソフトで8位だった。この日、トップに立ったのは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルで、ハミルトンと同じウルトラソフトで0.3秒以上速かった。
ラウダはこの日のテストについて「私としてはあまり満足していない」とRTLに対して語った。
「いくつかアップデートをテストしたが、期待どおりに機能しなかった」
「そのため明日もテストをする必要がある。周回する際にマシンがどういう動きをするのか、できるだけ早く理解するため、修正していく必要がある」
「でも(開幕戦の)メルボルンまでにはこの問題を解決できるはずだ」
2017年シーズンに向けて楽観的に考えているというラウダだが、メルセデスは過去3年間のようには楽には勝てず、フェラーリとレッドブルと僅差の戦いをすることになると語った。今の段階で3チームの差は0.3秒以内だと、ラウダは考えている。
どのチームがトップに立つと思うかと聞かれ、ラウダは「今の段階でそれが分かる人間は誰もいないと思う。しかしメルセデスにとって難しい一年になるだろう」と答えた。
「ベストを尽くすつもりだし、前向きに考えているがね」
「最初の3戦が終われば(勢力図が)見えてくるだろう。実際にどういう序列なのかが分かってくる」
「フェラーリ、メルセデス、レッドブルは僅差だ。0.2秒か0.3秒ぐらいの差じゃないかな」
「接戦になるのはいいことだ。開幕戦に向けていいニュースだと言える」
フェラーリを警戒する発言を繰り返しているハミルトンは、「フェラーリは手の内を隠している。彼らは本当はもっとずっと速いと思う」とテスト3日目に改めて主張した。この日の午前中、ベッテルはウルトラソフトを装着している際に余力があるように見えたが、それでも全体のトップタイムを記録した。
「僕らとは僅差だ。どちらが速いかは今のところ判断しづらい。僕らより速くないとしても、彼らはかなり近い位置にいる」とハミルトン。
「どちらにしても、実際にコース上で戦う時が来るのが待ちきれないよ」