「ここ、相席いいですか?」――。ひとりで飲食店に入っている時に投げかけられるこのひとこと。大抵の人は「どうぞどうぞ」と大人の対応をみせるだろう。しかし中には「どうしても嫌だ」と相席アレルギー全開になってしまう人もいるようだ。
先日の発言小町に投稿されたのは、「相席を店員に頼まれたら断ります」というトピック。相席が苦手な投稿者は、基本的にカウンターやひとり席のあるお店を選んで入っているが、たまに4人席しか空いていないことがある。その場合、一旦入店を止めようとするも、店員からの勧めでその席に着くこともあるという。(文:みゆくらけん)
「見ず知らずの人と近い距離で座って食事をするなんて考えられません」
しかし店が混雑してくると、4人席にひとりで座っている投稿者に店員が相席を頼んでくるパターンも。すると投稿者は「お断りします」と相席を拒否するという。自身のこの対応について「お金を払って寛いでいる中で、相席だけは無理。自己中とは思わない」とし、とにかくひとりでゆっくりしたいのだと主張。
「相席を断ると、極まれに店員から不満を言われることもありますが、相席を頼まれたら、受け入れないといけないのでしょうか?」
と疑問を投げかけている。
「相席だけは無理」というあたり、相当な苦手感が伝わってくる。自分のパーソナルスペースを守りたい気持ちが強い人からすれば、他人と空間を共有することは「お金を払ってすることではないただの苦行」ということなのだろう。
しかし、混雑時のうどん・蕎麦店、定食屋、カフェなどではたまーにお願いされることも有り得る相席。しかも、「お店の相席のお願いは『頼んでいる』のではなくて、『確認』だと思っている」との書き込みもあるように、OKされる前提で聞いてきている雰囲気もあって断りにくい。投稿者と同じように相席アレルギーの人は意外にも多く、「トピ主さんの感覚は普通」「その気持ちわかります」といった声が上がった。
「なぜ、お金を払ってまで居心地の悪い時間を過ごさないといけないのか」
「見ず知らずの人と近い距離で座って食事をするなんて考えられません」
「お店は、混雑時に相席にしてでも回転をよくし、収益を上げている」
特に「絶対にイヤ」との声が上がったのは、「2人掛けの向かい合った席での相席」「4人席で3人連れに囲まれる」「4人席に自分とカップル」の構図だ。相席ウェルカム派の筆者からしても、確かにこれらはキツイ。中には
「4人席で食べていて、3人連れと相席になったことがあります。注文した食事がなかなか出て来なくて、ジッと見られた。何とも不快」
という地獄のエピソードを書き込んだ人も。
ただ、「混雑時の相席は普通」「頼まれたら『どうぞどうぞ』で終わり」「お互い様」「相席を頼まれるような店で寛げるのが不思議」という声も集まったコメントの過半数を占め、
「席は店側の所有物であって、トピ主様の所有物ではありません。また、相席は店側からの『筋違いな要求、理不尽な要求』でもありません」
という意見も。また、一番多かった声は「店員から勧められた時に『相席は無理ですよ』と断りを入れれば良いのでは?」というもの。確かに最初から伝えておけば、後々困る展開にはならない。
他にも、相席が嫌なら「もっと高いお店に行きなはれ」という声もある。
「安くておいしいお店は、混雑時に相席にしてでも回転をよくし、収益を上げて、それで『安い』を実現しているんです。安さも欲しい、相席拒否も欲しい、って虫が良すぎませんか?」
虫が良すぎとまで書かれてしまう投稿者。・・・うーん、今回の場合、4人席に案内する時点で、店員側から「混雑してきたら相席をお願いするかもしれませんが」のひとことがあっても良かったのでは?と個人的には思いマス。