WRC世界ラリー選手権にMスポーツから参戦するエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)は、第3戦メキシコのシェイクダウン中にエンジントラブルが発生。エンジン交換を余儀なくされ、タイムペナルティを受けることとなった。
現地9日に開幕するラリー本戦へ向けた最終調整の場となったシェイクダウン。DMACKタイヤのサポートを受けるエバンスは7番手タイムを記録したものの、その後にエンジンが故障したという。
レギュレーションでは、シェイクダウンスタート後にエンジンを交換するとペナルティの対象となる。そのためエバンスには5分間のタイムペナルティが課されている。
トラブル発生時、マシンをドライブしていなかったエバンスは「何が原因で壊れたのか、まったく分からないんだ」と状況を説明する。
「突然エンジンが止まって、再始動もしなくなった。メカニックたちが努力していたけれど、ダメだったんだ」
タイムペナルティにより、エバンスは現地土曜日以降、先頭走者として“掃除役”を務める可能性が高い。エバンスも「本当に残念だ」と心境を明かす。
「トップ5に入ることを目標にメキシコに来たんだ。その望みが、こんな形で奪われるとは思わなかったよ」
「戦略を変更する必要がありそうだ。(現地)金曜日は出走順も遅く、タイムを出せるはずだから、そこでベストを尽くすつもりだ」
なお、エバンスと同じMスポーツからはセバスチャン・オジエとオット・タナクもエントリー。マシンも同じ17年型フィエスタWRCを使っている。