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「マクラーレン・ホンダF1のペースは分からない」とバンドーン。ロングランができないままテストを終了

2017年03月10日 09:51  AUTOSPORT web

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2017年第2回F1合同テスト3日目 ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)
第2回バルセロナテスト3日目、ストフェル・バンドーンがマクラーレンMCL32・ホンダをドライブ、自身にとってシーズン前最後のテストを終えた。テスト期間を通してトラブルが続いたため、ロングランを一度もできなかったとバンドーンは嘆いている。

 9日はマクラーレン・ホンダに電気系の問題が発生、バンドーンは午前中に2度にわたってコース上でストップした。
 午後にコースに復帰したものの、問題の原因が突き止められていないため、チームは大事をとって走行を切り上げた。

 バンドーンは合計48周を走行、ウルトラソフトタイヤでチームにとってここまででベストの1分21秒348を記録、この日走った13人中7番手となった。

 毎日のようにトラブルに阻まれ、マクラーレン・ホンダはロングランをまだ行っていないとして、バンドーンはなんとか翌日の最終日に連続走行ができることを願っている。

「かなりの数の問題が起きて、ロングランのプログラムを中断しなければならず、作業ができなかった」とバンドーン。

「ロングランは重要だ。連続して長く走行を続けることで、いろいろなことを発見できるんだ」

「でも今の僕らにはマシンにおいてまだ発見していない問題がある。細切れの走行を繰り返しているからだ」

「50周走れば温度がどのぐらい変化するのか、そういったことが正確には分からずにいる」

「明日、そのへんを理解できることを願っている。でも今の段階では、明日どうなるのか分からない」

 マクラーレンとホンダのパートナーシップが復活して3年目になるにもかかわらず、いまだにトラブルが多発することに驚いているとバンドーンは認めた。

「去年までの2年間は厳しい時期だったけど、そのなかで大きく進歩してきたから、心強く感じていた」とバンドーン。

「だからここに来るにあたって、大きな前進を確認できると誰もが期待していた」

「今、問題に見舞われている状況は、少し予想外といっていいだろうし、もちろん理想的ではない。でもこれが現状なのだから、何もせずにじっとしているわけにはいかない」

「懸命に努力していくしかない。すべての面で前に押し進めていくんだ」

「シャシーのパフォーマンスはある程度向上したし、エンジンに関しても少し向上している」

「やるべきことは山ほどある。ライバルたちと比較しての立ち位置は、まだ判断できない」

 バンドーンは、コース上を走っている時、マシンの感触はいいとして、開幕戦でのアップデートに期待している。

「マシンに関してはポジティブな感触を持っているし、自信を持って走れる。走り出してすぐにプッシュできるし、マシンの性能をめいっぱい引き出していると感じる」

「でもペースのレベルについては判断しづらい。いろいろな作業に取り組み、手順をこなしているし、なにより問題を解決するために努力しているところだからね。メルボルンでは一歩前進できるといいね」

「僕自身は100パーセント、準備が整っている。この2年にわたってマクラーレンとともに準備を整えてきたからだ。思っていたほど周回を重ねることはできなかったけれど、それでもわくわくしているよ。来週もチームと一緒に準備に取り組み、シミュレーターに乗り、データを分析する。開幕戦のメルボルンに、いくつかのアップグレードとポジティブな兆候とともに臨めることを期待している」