スーパーGT300クラスに参戦するTeam TAISAN SARDは3月9日、2017年のスーパーGT参戦体制を発表した。今季もアウディR8 LMSを使用するが、ドライバーラインアップも一新。さらにチーム本拠地を福島県に移し、車名にも『FUKUSHIMA』の文字を入れることになった。
JGTC全日本GT選手権の時代から数多くの勝利とタイトルを獲得してきた名門タイサンと、2016年には悲願のGT500チャンピオンを獲得、こちらも同じく名門と言えるサードがジョイントし、16年に誕生したTeam TAISAN SARD。今季は2年連続してコラボチームとしてGT300に挑むことになるが、その体制は大きく変化することになった。
マシンは2016年にもたしかなポテンシャルをみせつけたアウディR8 LMSを継続使用するが、ドライバーには新たに昨年スーパーGTにデビューした山田真之亮が加入。そのチームメイトとして、フォーミュラマスター・チャイナ等で活躍したオーストラリア人ドライバー、ジェイク・パーソンズが起用されることになった。山田は24歳、パーソンズは22歳と、非常に若いコンビとなる。
また、大きな変化としてチームは本拠地を福島県下に移すという。サードは軽飛行機事業の計画を進めており、その拠点としてふくしまスカイパークが使用されることになっているが、さらにチーム本拠地を福島に移すことになるという。福島の子どもたちに夢や希望を与え、エンジニアやメカニックなどの雇用促進、福島からの元気の発信など、レーシングドライバー・エンジニア等の育成に力を注ぎ、復興支援の一助になればと考えているという。
今回の体制変更にともない、車名にも新たに『FUKUSHIMA』の文字が入れられたほか、チーム監督には野田英樹も就任。チームは目標であるル・マン24時間復帰を目指し、2年目の飛躍をめざす。
Team TAISAN SARD 2017年参戦体制
代表:千葉泰常
車両名:TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA
ゼッケン:26
車両:アウディR8 LMS
タイヤ:ヨコハマ
第1ドライバー:山田真之亮
第2ドライバー:ジェイク・パーソンズ