第2回バルセロナF1合同テスト2日目、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、ルノーのパワーユニットのトラブルによりコース上でストップした。
今週のテストで初めて登場したフェルスタッペンは、8日、2度にわたってMGU-Kのトラブルに見舞われた。ルノーの新パワーユニットの絶縁に関連する問題であると考えられている。
フェルスタッペンは午前中に34周を走行した後、エンジン交換を行い、午後にはレースシミュレーションを行っていたが、そのランの終盤にターン12でストップした。MGU-Kにトラブルが発生したと、フェルスタッペンは述べている。
「残念だけど燃料切れではないんだ」とフェルスタッペン。
「レースディスタンスまであと2周のところまで走って、データをたっぷり集めていた」
「でも止まることになってしまった。今朝、ストップした時のトラブルと似たものだ」
「でも全く心配していないよ。ルノーの人たちは(開幕戦の)メルボルンまでに変更する計画を立てているから、問題なくなるはずだ」
「今日はたくさん学べたから、今後に向けて得るものが多かった」
トラブルに見舞われながらも、フェルスタッペンはこの日、全14人中最多の102周を走りこみ、ソフトタイヤで記録した1分20秒432で4位となった。
ルノーには1回目のテストからたびたびトラブルが発生しているが、フェルスタッペンはレッドブルのシャシーには好感触を持っており、先週のテストよりも進歩していると感じているという。
「スムーズでバランスがよく、挙動が予測できるマシンだ」とフェルスタッペン。
「コーナリングしている時、マシンがどういう動きをするのかが正確に分かる。それはとてもいいことだよ」
姉妹チームのトロロッソにもルノーのパワーユニットのトラブルは何度か出ており、先週のテスト最終日にはほとんど走れずに終わった。また、ワークスルノーチームも、これまで2回エンジン交換をしている。
しかしトロロッソのカルロス・サインツJr.は、開幕に向けて信頼性の心配をしても無意味であり、マシンをよくしていくことに集中したいと語った。
「オーストラリアに向けて一番心配なのは信頼性の問題じゃない」とサインツ。
「オーストラリアの前にこれからマシンに関してたくさんのことをテストできるから、しっかり準備を整えることができるだろう」
「ルノーについては、僕らにはどうすることもできない。うまく動くかどうか、壊れるのかどうかは、完全に運に左右される」
「それについては僕らはそれほど心配していない。今は、2017年を戦っていくために作ったこのマシンを開発することに気持ちを集中させている。まだ遅れを取り戻すためにやるべきことが多いからね」