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2017年型F1は「容易ではない」。クラッシュ続きだったストロールをマッサが擁護

2017年03月09日 12:01  AUTOSPORT web

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2回目のバルセロナテスト2日目、走行を担当するストロール
フェリペ・マッサは、2017年シーズンの新車をルーキーが乗りこなすのは「容易ではない」と考えており、ランス・ストロールは期待どおりのスピードを発揮できるかという難題に直面していると言う。

 第1回目のバルセロナテストではストロールが2日間連続でクラッシュしたため、ウイリアムズは早めに走行を切り上げることになった。今回のテストでは問題なくテスト走行をこなすことを望んでおり、8日にはコクピットに戻っている。 

 7日から始まった今週のテストでは、さらなるアクシデントによって妥協を強いられないことが重要であり、ストロールの仕事により重点を置くことになるとマッサは話している。しかし、ストロールの置かれた状況は容易なものではないというのがマッサの考えだ。2017年の新規則によりダウンフォースとグリップが強化されたことで、新人ドライバーが適応しづらくなったからである。

「去年デビューしていたら、もう少し簡単だったかもしれない。それならコントロールするダウンフォースが少なく、ドライバーへの肉体的ストレスも少なかったからね。いま、このふたつの要素はより厳しくなっている。簡単なクルマではないよ」

「若いドライバーにとって、容易な状況ではないことを理解している。僕が18歳のとき、どれだけ多くのミスをしたか、すごくよく覚えているよ。ランスが若いということを忘れてはならない。彼にはまだ、長い道のりがある」

 ストロールのクラッシュにより、ウイリアムズは貴重な走行時間を失う結果となった。それでも、問題の責任をすべてランスに押し付けるのは間違っている、とマッサは語る。

「先週、何が起こったかに目を向けると、彼だけが悪かったのではないことがわかる。チームにはいくつかのスペアパーツが不足していた。それらがあれば、おそらく作業プログラムは完遂できていただろう」

「失敗をする可能性はいつでもある。(火曜日には)僕もコースアウトして、何も壊していないことを祈ったよ。大丈夫だったけれど、その日をつぶしていた可能性もあった。ランスが前進するために必要な時間と平穏を与えずに、批判してはならない」