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NEWS 手越祐也のポジティブな実像は? “名言”から人物に迫る新連載開始!

2017年03月09日 07:03  リアルサウンド

リアルサウンド

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 さまざまな“名言”からジャニーズタレントの実像を浮き彫りにしていく「ジャニーズたちの名言」。トップバッターはNEWSの核弾頭にして、ジャニーズきっての名言メイカー、手越祐也。前後編でお送りする。


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 抜群の歌唱力でNEWSを引っ張る一方、視聴率20%を超える日テレの看板番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)では過酷なロケに体当たりし続けて早10年。すっかりお茶の間でもおなじみの顔となった手越祐也の名言を振り返ってみよう。


地球でトップ3に入るぐらいポジティブなんですよね。
(『ホンマでっか!?TV 超本気人生相談SP』2015年1月7日/フジテレビ系)

 手越祐也といえば“ポジティブ”。「地球でトップ3に入るぐらいポジティブ」はすでに彼のキャッチフレーズと化しており、悩みについて聞かれても、「地球でトップ3に入るほどポジティブなので、悩みは全く無いです!」(『行列のできる法律相談所』2015年12月6日/日本テレビ系)と言い切るほど。


 では、どのようにして地球トップ3のポジティブさを作り上げたのか? 手越はそれを「筋トレ」に例えている。筋トレは体に負荷を与えることで筋肉を鍛える。心も同じで、さまざまな経験を積んで挫折したり傷ついたりしているうちに強くなるというのだ。「いろんなことを経験していれば、何かあったときにふんばれるし、気持ちを浄化する手段も分かる。経験が体も心も強くしてくれるんですよね」(『レタスクラブ』2016年7月25日号/KADOKAWA)。


 さらに、経験を積むためには安全な場所でじっとしているのではなく、自分から何でもチャレンジする必要がある。手越はその繰り返しで、いつでもポジティブでいられる鋼のメンタルを手に入れた。「どんどんどんどんチャレンジして、いろんな失敗を自分に蓄えてほしいなと思いますよね。そしたらどんどんポジティブになってきますよ」(『KちゃんNEWS』2016年4月19日/文化放送)


嫌なことは目に見えてしまう。目に見えてないものを信じろ。
(『KちゃんNEWS』2016年4月19日/文化放送)


 もう一つ、手越のポジティブさのヒントは物事の捉え方にある。たとえば、キャスターの仕事についての批判に悩む小山慶一郎にアドバイスとして贈ったのがこの言葉。ラジオで小山の口から紹介された。

 ある商品が使いにくくて批判やクレームの連絡をする人はいても、「使いやすい」と連絡する人はいない。たとえ批判の声が10のうち1しかなくても、1のほうが目立ってしまうもの。それなら「目に見えないもの」を信じたほうがいいというのが手越の考え方だ。「人生の分かれ目って、物事の捉え方にあるんじゃないかな」(『レタスクラブ』2016年7月25日号/KADOKAWA)。

批判書いてる人も、批判書いてる間は俺のことを考えているじゃないですか。
だから、「俺のこと好きなんだな」って変換してます。
(『ホンマでっか!?TV 超本気人生相談SP』2015年1月7日/フジテレビ系)

 「物事の捉え方」といえば、「批判する人→俺の事を考えている→だから俺の事が好き(ハート)」という独特の手越理論がよく知られている。批判されがちなアイドルとして日々サバイブしていく中で培われたスーパーポジティブ思考だ。

 ちょっと誰かに悪く言われたからって、まともに受け止める必要はない。SNSならなおさらのこと。この手越理論を使えば、「ああ、この人は私のことが気になるのね」とサラッと受け流せるようになるはず。


世の男女、全員俺らのことが好き!ってなるようにしてもらいます。
(『オリ★スタ』2011年10月17日号/oricon ME)


 雑誌のアンケートで「いまいちばんほしいもの」を聞かれて、「日本中のハートを奪いたい」(『Duet』2012年3月号/ホーム社)とスパッと答えるのが手越スタイル。このえげつないほどのストレートさにファンは心奪われるのだろう。

 「“好き”の反対は“嫌い”ではなくて“無関心”」という言葉があるが、“好き”も“嫌い”も全部“好き”にしてしまう手越にとって、最大の敵は“無関心”。つまり、「世の男女、全員」の視界に入ることが大切になるというわけだ。

ゆくゆくは、神様になろうと思ってる。
(『Myojo』2006年5月号/集英社)

 これもファンにはおなじみのインパクト抜群の言葉。数年前にもバラエティ番組で加藤シゲアキがツッコミを交えつつ紹介していた。

 この言葉が載っている雑誌が発売されたのは2006年3月。ちょうどNEWSが揺れていた時期だ。メンバーは当初の9人から6人に減り、この雑誌が発売された直後には「連帯責任で活動休止」というアイドルグループとしては極めて珍しい苦境に陥る。まだ黒髪だった10代の手越は、きっと自分自身を鼓舞するためにこんなことを言ったのだろう。

 ちなみに最近は「みんなの光になりたい」(『DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり日テレ系人気番組No.1決定戦 2013秋』2013年10月6日/日本テレビ系)とも語っている。すごいな。(後編へ続く)(大山くおま)