今週末、セント・ピーターズバーグで初戦を迎えるインディカー・シリーズ。エントリーリストが発表され、佐藤琢磨をはじめ21人が開幕戦に挑むこととなった。
2016年は、チーム・ペンスキーのシモン・パジェノーが序盤から強さを見せ、チャンピオンを獲得したインディカー。パジェノーは、カーナンバー1を付け連覇に挑むこととなる。
近年、圧倒的な強さを見せている名門チーム・ペンスキー。今季は、エド・カーペンター・レーシングからジョセフ・ニューガーデンが加入。昨年レギュラードライバーを務めていたファン・パブロ・モントーヤはインディ500のみの参戦となり、ウィル・パワー、エリオ・カストロネベスの昨シーズンのランキング1-2-3-4という最強の4台体制で参戦する。
ライバルとなるチップ・ガナッシ・レーシングは、シボレーエンジンからホンダへ復帰。打倒ペンスキーを掲げ、ホンダユーザーを牽引する。ドライバーは、スコット・ディクソン、トニー・カナーン、マックス・チルトン・チャーリー・キンボールと変わらないラインアップだ。
昨年までAJフォイト・レーシングでインディカーを戦っていた佐藤琢磨は、アンドレッティ・オートスポートへ移籍。ビッグチームの一員としてさらなる活躍が期待できそうだ。マルコ・アンドレッティ、ライアン・ハンター-レイ、昨年インディ500を制したアレクサンダー・ロッシという強力なチームメイトと共に琢磨は8シーズン目のインディカーを戦う。
琢磨の抜けたAJフォイトは、シボレーへとエンジンをスイッチ。ドライバーもコナー・デイリーとカルロス・ムニョスの若手コンビとなった。
フェニックスでの合同テストで速さを見せていたのが、エド・カーペンター・レーシング。ニューガーデンの代わりには、久しぶりにフル参戦を果たすJR.ヒルデブランドが加入。オーナー兼ドライバーのエド・カーペンターはオーバルのみの参戦となり、開幕戦はスペンサー・ピゴットがステアリングを握る。
シュミット・ピーターソンは、シーズンオフに人気テレビ番組“ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ”に挑戦したジェームズ・ヒンチクリフとロシア人ドライバーのミカエル・アレシンと昨年と同じコンビに。
デイル・コイン・レーシングは、ラインアップを一新。インディカー撤退を発表したKVレーシングからセバスチャン・ブルデーが加入。チームメイトとなるエド・ジョーンズは唯一のルーキードライバーだ。
今シーズンは、ホンダ勢が13台、シボレー勢が8台となった。昨年までロード/ストリートコースやショートオーバルでシボレー勢が強さを見せていた。エアロキットの開発が凍結となった今シーズンもシボレー勢が有利とも思われるが、セブリングでのテストではホンダエンジンにスイッチしたチップ・ガナッシ勢が速さを見せている。
今シーズンはどんな戦いが繰り広げられるのか? 日本期待の佐藤琢磨の活躍はどうなるのか? シーズンの行方を占う開幕戦は、セントピーターズバーグで12日に決勝レースが行われる。
■インディカー・シリーズ開幕戦エントリーリスト
No.DRIVERTEAMAero/ENGINE1シモン・パジェノーチーム・ペンスキーシボレー2ジョセフ・ニューガーデンチーム・ペンスキーシボレー3エリオ・カストロネべスチーム・ペンスキーシボレー4コナー・デイリーA.J.フォイト・エンタープライゼスシボレー5ジェームズ・ヒンチクリフシュミット・ピーターソン・モータースポーツホンダ7ミカエル・アレシンシュミット・ピーターソン・モータースポーツホンダ8マックス・チルトンチップ・ガナッシ・レーシング・チームズホンダ9スコット・ディクソンチップ・ガナッシ・レーシング・チームズホンダ10トニー・カナーンチップ・ガナッシ・レーシング・チームズホンダ12ウィル・パワーチーム・ペンスキーシボレー14カルロス・ムニョスA.J.フォイト・エンタープライゼスシボレー15グラハム・レイホールレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングホンダ18セバスチャン・ブルデーデイル・コイン・レーシングホンダ19エド・ジョーンズデイル・コイン・レーシングホンダ20スペンサー・ピゴットエド・カーペンター・レーシングシボレー22JR・ヒルデブランドエド・カーペンター・レーシングシボレー26佐藤琢磨アンドレッティ・オートスポートホンダ27マルコ・アンドレッティアンドレッティ・オートスポート・ウィズ・レンディウムホンダ28ライアン・ハンター-レイアンドレッティ・オートスポートホンダ83チャーリー・キンボールチップ・ガナッシ・レーシング・チームズホンダ98アレクサンダー・ロッシアンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ-アガジャニアンホンダ