2017年の全日本ロードレース選手権にヤマハのファクトリーチームから参戦する野左根航汰が、チームに加入した心境を語るとともに、世界選手権へ挑戦する意気込みを語った。
野左根は09年に全日本ロードへデビューし、14年にJSB1000クラスに昇格。15年からはヤマハの若手育成チーム、YAMALUBEレーシングチームに2年間所属した。また、16年には鈴鹿8時間耐久ロードレースにYARTヤマハ・オフィシャルEWCチームから初参戦。ブロック・パークス、藤田拓哉とともに4位入賞を果たしている。
17年シーズンは上述の通り、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームからJSB1000クラスに参戦。また、世界耐久選手権(EWC)の第2戦ル・マン24時間耐久レースからは昨年も所属したYART・ヤマハのレギュラーライダーとしても参戦する。
ヤマハのファクトリーチームへの加入が決まった時の心境を野左根は「すごく嬉しかったです」と明かすと次のようにコメントした。
「(ファクトリーチームに加入して)プレッシャーももちろんあります。昨年も頑張って中須賀(克行)さんに追いつこうと思っていましたが、厳しかったです。先輩の偉大さを感じるシーズンでもありました」
「(17年シーズンからは)チームも同じになるので、去年よりバイク的にも(中須賀に)近づけましたし、言い訳もできなくなりました。17年は勝負だと思っています」
17年シーズンは全日本ロードに加えEWCにも参戦する野左根。EWC参戦の誘いを受けた時は意外に感じたという。
「今までEWCと全日本ロードに参戦するライダーを見たことがなかったので(EWC参戦の話は)意外でしたね」
「(EWC参戦は)自分の成長にも良いと感じています。いろいろな経験をつんでいかないといけないですし、最高の舞台だと思っています」
■耐久レースの課題は体力面
昨年の鈴鹿8耐初参戦では体力的に厳しい様子を見られた野左根。「自分の課題ももちろん体力面だと思っています」と17年シーズンは耐久レースへ向けてさらなるトレーニングを積んでいるという。
「テストの段階でも1回の走行を長めに走るというのを心がけていいます。去年よりは克服した姿を見せれると思います」
「もちろんフィジカルトレーニングもしています。バイクに乗ることが一番のトレーニングになるので、(テストでは)例えば20周とか長めに走ってみるといったことを結構やっていますね。先週行われたセパンテストでも調子は悪くなかったです」
「最終目標はもちろんMotoGPで走ることです。ですが、前回のセパンテストでMotoGPマシンにも乗りましたが、まだまだ壁は高いし、道のりも長いと思いました」
「今年はEWCとJSB1000のダブルエントリーになって、すごく忙しいシーズンになります。自分の新たな挑戦にもなるので、楽しみな年でもありますし、難しい年でもあります。なので、毎戦期待してレースを応援してほしいです」
野左根は中須賀を超えることができるのか。新たな挑戦に挑む野左根の活躍に期待したい。