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距離に負けるな Wantedlyが地方就活生の宿泊費を50%キャッシュバックするキャンペーンを開始

2017年03月08日 16:42  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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スーツやカバンの購入、エントリーシート用の証明写真など、就職活動には何かとお金がかかる。面接が始まってくれば、面接先までの交通費や時間調整のために入るカフェ代なども必要となり、塵も積もってかなりの額になる。特に地方から上京する学生にとっては、宿泊費用も大きな負担だ。

こうした状況を踏まえ、シゴト交流サイト「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは8日、地方学生の就活を応援するべく、就活のための上京で発生する宿泊費を50%キャッシュバックするキャンペーンを始めた。

先着20人の宿泊費が最大1週間分まで半額に

対象となるのは、3月8日から3月31日の間にWantedlyを利用して就活のために上京する地方学生先着20人で、既に募集を開始している。最大1週間分の宿泊費を半額負担する。

同サービスはビジネスSNSの性質を持つため、一般的な就活サイトとは異なる。企業と就活生の距離が近く、インターン等でもよく利用されており、現在の学生ユーザー数は10万人を超えるという。

同社はこれまでも、地方学生をインターンで受け入れる際に宿泊施設紹介サイトAirbnbを利用することで学生の金銭的負担を減らしてきた。かねてから就活生の負担も軽くしたいと考えていたとのことで、人数は限定されるものの、実現させた運びとなる。

地方学生が就活にかかる費用は最大で42万円

新卒就活生支援のサポーターズが2017年卒の学生を対象に実施した調査では、就職活動にかかる費用の全国平均は16万円だという。しかし、地域別では関東が12万9544円なのに比べ、地方学生の平均は18万8245円と、その差はおよそ6万円。最も費用額が高かった四国では42万5000円にも上る。

地方学生の上京回数は5回から10回が27.3%と最も多く、中には16回以上上京した学生も10%程度いる。

ツイッターでも

「就活はお金かかるねぇ…主に交通費と宿泊費」
「就活解禁されたけど北海道⇔東京への移動費やら宿泊費がバカにならないので狙いを絞っていかなきゃ破産する…」

など、地方学生が就活の金銭的負担に頭を抱えている様子をうかがい知ることができる。

最近では、地方からの就活生向けに安価な宿泊施設を提供する「就活シェアハウス」や、大学が就活の交通費を一部負担する取り組みなども出てきたが、それでも依然として、首都圏の学生より時間的・経済的・体力的な負荷は大きい。

こうした制度やキャンペーンをフル活用することで、距離のハンデが少しでも小さくなることを願うばかりだ。